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2017/09/21

和漢三才圖會卷第五十三 蟲部 守瓜(うりばえ)


Uribae

うりはへ    【音權】 【音含】

守瓜

        【和名宇利波閉

        瓜蠅】

シウ クハア

 

爾雅云注輿父黃甲小蟲喜食瓜葉又名守瓜

△按桑蟲又瓜蟲食瓜桑者也蓋與一類二種乎其

 大如犬蠅而黃色甲下有翅速飛喜食瓜葉以蟲眼鑑

 視之黑眼露與蠅不同

 

 

うりばへ    〔(けん)〕【音、權。】 〔(かん)〕【音、含。】

守瓜

        【和名、「宇利波閉」。瓜の蠅なり。】

シウ クハア

 

「爾雅注」に云はく、『・輿父〔(よほ)〕は黃なる甲の小さき蟲にて、喜んで瓜の葉を食ふ。又、守瓜と名づく。』〔と〕。

△按ずるに、は桑の蟲、又、瓜の蟲。瓜・桑を食ふ者なり。蓋し、と一類二種か。其の大いさ、犬蠅〔(いぬばへ)〕のごとくにして、黃色、甲の下に翅〔(つば)〕さ有りて、速く飛〔ぶ〕。喜んで瓜の葉を食ふ。蟲眼鑑(〔むし〕めがね)を以つて之れを視れば、黑き眼、露(あら)はにして、蠅と同じからず。

 

[やぶちゃん注:甲を有すること、瓜を好むとすること、複眼が突き出ていること、及び、最後で良安が観察したところ、蠅とは似ていないとするところから、良安の観察したのは、本邦で俗に「ウリバエ」(瓜蠅)とも呼ばれる、鞘翅(コウチュウ)目多食(カブトムシ)亜目Cucujiformia 下目ハムシ上科ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科 Luperini Aulacophorina亜族ウリハムシ属ウリハムシ Aulacophora femoralis 或いはその記念種と比定したい。ウィキの「ウリハムシによれば、『頭部はやや幅が狭く、胸部はそれよりやや幅広い。全身が黄色で、腹部は黒い』。『成虫越冬で、浅い土中で越冬する。春にウリ科の苗に来訪し、周囲の土の表面や浅い土中に産卵する。幼虫はウリ科の根を食害し、また地上に果実などがあるとこれも食うことがある。蛹化は土中で行われる。成虫は』七『月以降に出現する』。『春から夏にかけて主にキュウリ等のウリ科植物に出現する。幼虫は根を食い荒らし、成虫は葉を食い荒らすので害虫となっている』。『キュウリやカボチャなどの作物によくつくこと、多数が集まってよく飛ぶことなど目立つ点が多く、ハムシ類ではもっともよく知られているものの一つである』とある。

 

〔(けん)〕」不詳。

〔(かん)〕」不詳。

「輿父〔(よほ)〕」不詳。東洋文庫は割注で『の別名』とする。これらは上記のハムシ類の近縁かその仲間とは推定されるものの、大陸の記載でしかも古いものであるから軽々にそう比定は出来ぬ。]

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