栗本丹洲 魚譜 〔無題〕(「銀ザメ」(ニジギンザメ?)の♀の同一個体再登場)
[やぶちゃん注:図版は国立国会図書館デジタルコレクションの「魚譜」から。画像は頭部が胸部以降と二分されているため、合成した。上下の鰭及び棘端の切れは原画のママ。なお、本図にはキャプションはない。しかし、その独特の形状から、本図は既に出た「銀ザメ」と同一種で(図はこちら)、そこで私は、全体に体色が不審であるが、先の『異魚「ツノジ」の類』と同じ手法で考えると、額部の突起物ないから♀は決まり。また、側線が前半から中央にかけて小刻みに波打っているところからは、
軟骨魚綱全頭亜綱ギンザメ目ギンザメ上科ギンザメ科ギンザメ属ギンザメ Chimaera phantasma
しかし、尾鰭と区別可能な尻鰭がないという点と、棘の後ろが鋸状になっておらず、円滑であるという点では、
ギンザメ科アカギンザメ属ニジギンザメ Hydrolagus eidolon の♀
も挙げておく必要があろうかとも思われる。しかし、乾燥標本(この体色は経年劣化かも知れぬ)にした結果、鰭などが毀損したとも考えられぬでもないとした。先の無キャプションの図(そちらの注の最後も必ず参照されたい)と同じく、同一個体と思われるほど酷似している(但し、背鰭や尾鰭の一部及び眼の色彩などに明らかな異同はある)。]
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