栗本丹洲自筆「翻車考」藪野直史電子化注(8) 東蒙山人所畫
[やぶちゃん注:画像は底本である国立国会図書館デジタルコレクションのこちらの「翻車考」のものをトリミングした。]
□東蒙山人描くところのマンボウの書写図
■翻刻1
東蒙山人所畫
大者自口至
尾長二丈一
二尺許漁人剖
解於海上故人
不得見其小者
二三尺偶以全魚
将來大者全体
灰色至腹部微
白
■翻刻2
東蒙山人(とうもうさんじん)の畫(ゑが)く所の大なる者。口より尾に至る長さ、二丈一、二尺許り。漁人、海上に於いて剖解(ぼうかい)する故に、人、見ることを得ず。其の小なる者、二、三尺。偶(たまたま)全魚を以つて将來せる、大なる者なり。全体は灰色。腹部に至りて、微かに白し。
[やぶちゃん注:マンボウ Mola mola の一個体。
「東蒙山人」仙台の儒者黒澤信良(享保一四(一七二九)年~寛政六(一七九四)年)の号。佐沼駒林(現在の宮城県登米市迫町(はさまちょう)佐沼生まれ。たまたま「グーグルブックス」で管見し得た、仙臺市教育委員会編の「仙臺郷土誌」(昭和八(一九三三)年刊)に拠った。
「二丈一、二尺」六メートル三十六センチメートルから六メートル六十七センチメートル弱。現地ならではの、巨大魚の実見観察図である。
「二、三尺」六十一センチメートルから九十一センチメートルほど。]
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