栗本丹洲自筆「蛸水月烏賊類図巻」 (無名のクラゲ図)
[やぶちゃん注:底本は国立国会図書館デジタルコレクションのこちらの画像を用いた。掲げた図も同じで、上下左右をトリミングしてある。図中にある黒い曲線は虫食いの穴で絵とは無関係である。左下に少し覗いているのは、別種のクラゲ個体の絵で本図とは無関係。本図にはキャプションがない。しかし、『「栗氏千蟲譜」巻九』(リンク先は私のサイト内の古い電子化注テクスト。図有り)で丹洲は本図の種とほぼ同種(或いは同一対象を同時に描いた別な一枚)と思われる別図を描いており、そこには、
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九州ノ海ニアリ四ツ目クラゲ又ハンドクラケ類ニシテ食料ニナラズ
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(「ハンドクラケ」はママ)とある。本図もそちらも、口腕が十本も描かれているのが気にはなるが、そこは目を瞑って、形状と「千蟲譜」のキャプションの異名「四ツ目クラゲ」の特徴的な四つ円紋(四つある丸い胃腔を取り囲んだ馬蹄形の生殖腺)、及び食用にならないという点から、
旗口クラゲ目ミズクラゲ科ミズクラゲ属(タイプ種)ミズクラゲ
Aurelia aurita
と同定してよいと思う(ミズクラゲの口腕は四本)。]
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