中目黒
昼つ方、不図、四十年前、僕が下宿していた中目黒の下宿をストリートビューで見てみた……既に僕の居た旧家はなかった……しかし、僕が一ヶ月に一度だけの贅沢として行っていた豚カツ屋の「山和」が……今もあった……そうして、あの日の早朝、僕を待っていた彼女が――隠れるように立っていた――あの電信柱も……あった……それだけが僕の見つけた、僕だけのセピア色の「懐かしさ」だった…………
« 飯田幸治郎 看板風景 昭和7(1932)年 | トップページ | 大和本草卷之十四 水蟲 介類 鱟 附「大和本草諸品圖」の「鱟」の図 参考「本草綱目」及び「三才圖會」の「鱟」の図 一挙掲載! »