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2018/07/20

譚海 卷之二 丹後由良港さかさ沓の事

 

 

丹後由良港さかさ沓の事

 

○丹後の由良の湊にさかさ沓(くつ)と云(いふ)故事有。「つし王丸(わうまる)」といふ冠者(かじや)三莊太夫(さんしやうだいふ)が許(もと)をにげて京へ登る時に、雪中に沓を跡になしはきてにげたる故、雪につける足跡奧の方へ行(ゆき)けるやうに見えしかば、追手の者奧のかたをとめて求めし故、のがれて京へ入(いる)事をえたりといふ。

 

[やぶちゃん注:「物語要素事典」の「靴(履・沓・鞋)」に、柴田宵曲の「奇談異聞辞典」に「逆沓(さかぐつ)」として、『丹後の由良の湊に「逆沓」という故事がある。つし王丸が、三荘太夫の許(もと)から脱出して京へ上る時、沓を前後逆にはいて、雪中を逃げた。そのため、雪についた足跡は奥丹後へ向かうように見え、追手は奥丹後方面を捜したので、つし王丸は無事に京へ入ることができた』(これは本篇を現代語訳したもの)とある。

「丹後の由良の湊」現在の京都府宮津市由良。(グーグル・マップ・データ)。

「つし王丸(わうまる)」「厨子王(づしわう)」のこと。山椒太夫(こちらは歴史的仮名遣「さんせうだいふ」)説話の彼である。

「とめて」「留めて」か。「心に留めて・注意して」か。]

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