栗本丹洲自筆巻子本「魚譜」 ヱゴダイ (コショウダイ? コロダイ?)
ヱゴダイ
[やぶちゃん注:国立国会図書館デジタルコレクションのこちら(「魚譜」第一軸)の画像の上下左右をトリミングして用いた。体が膨らまずに側偏して見えること、背鰭と尾鰭の小さな暗色斑が散在すること(これが和名の胡椒鯛の由来)、眼の位置が上吻より有意に高い位置にあることから、
スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ属コショウダイ Plectorhinchus cinctus
を考えたが、決定打の体側にあるはずの三本の灰色の斜走帯がないのがダメだ。しかし、「WEB魚図鑑」の「コショウダイ」の解説に『背鰭と尾鰭が黄色味を帯びることがある。また、稚魚では体が茶色』いとあるのは、あってるじゃないか! 「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の「コショウダイ」の異名欄に「エゴダイ」もあるぞ! と力づいてきた。そこでふと、この図、見たことがある気がして、「彩色 江戸博物学集成」(一九九四年平凡社刊)を開いて見たら、あった! 田中誠氏(東京衛生局)の「栗本丹洲」のパートの図(百九十八ページ)に載っていた。キャプションを見ると、おう! 『コショウダイ?』とあった! と……ここで悠然と「コショウダイ?」で標題しようと思ったのだが、ここで今度は「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の「コショウダイ」に『コロダイと呼び名などで混同があり、コロタイ、コロダイと呼ぶ地域がある。またコロダイをコショウダイという地域もある』という一文が眼に入ってしまった。そこで「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の「コロダイ」を見た。コロダイも「エゴダイ」の異名がある!
スズキ目スズキ亜目イサキ科コロダイ属コロダイ Diagramma picta
だ……『側扁し、灰青色に黄色い斑文が散らばる』とあるし……なんか、似てる!……「WEB魚図鑑」の「コロダイ」も見る……トップの写真! 似てるし!……縞いらねえし!……うへ~! 二種候補併記で手打ち!]


