譚海 卷之二 攝州摩耶山燒亡の事 / 譚海 卷之二~完遂
攝州摩耶山燒亡の事
○天明元年攝州摩耶山上の堂塔燒亡せり。そののちひひといふもの出(いで)て人をとりくふとて、參詣登山する人なしとぞ。
[やぶちゃん注:これを以って「譚海 卷之二」は終わっている。
「天明元年」一七八一年。
「攝州摩耶山上の堂塔」兵庫県神戸市灘区摩耶山町にある真言宗佛母摩耶山(ぶつもまやさん)忉利天上寺(とうりてんじょうじ)。摩耶夫人(釈迦の生母)を本尊とする日本唯一の寺。ここ(グーグル・マップ・データ)。
「ひひ」「狒々」。しかし、ここに妖怪のそれが蔓延ったというのは不詳。識者の御教授を乞う。]
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