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2018/10/20

和漢三才圖會第四十二 原禽類 野鵐(のじこ) (ノジコ)

Nojiko

のじこ  草雀

野鵐

    【俗云乃之古

     蓋野鵐和訓

     下畧而

     通用乎】

 

△按野鵐似青鵐而小頭青黄色淡而鮮明翅全似青鵐

 而有黄赤與黑縱斑觜黃白脚細而淡赤黃色性安靜

 

 

のじこ  草雀

野鵐

    【俗に「乃之古」と云ふ。

     蓋し、「野鵐〔(のしとと)〕」の

     和訓を下畧して通用せるか。】

 

△按ずるに、野鵐は青鵐〔(あをじ)〕に似て小さく、頭、青黄色にて、淡くして鮮明なり。翅は全く青鵐(あをじ)に似て、黄赤と黑との縱斑有り。觜、黃白〔きじろ)〕く、脚、細くして淡赤黃色。性、安靜なり。

[やぶちゃん注:ノジコ Emberiza sulphurata。和名の漢字表記は「野路子」「野地子」「野鵐」で、現在の中国語の漢名は「硫黃鵐」「野鵐」「繡眼鵐」。ウィキの「ノジコによれば(太字下線やぶちゃん)、分布は中華人民共和国南東部・台湾・日本・フィリピン北部で、『夏季に本州北部で繁殖(夏鳥)し、冬季になると』、『中華人民共和国南東部、フィリピン北部へ南下し』、『越冬する』。日本の『本州西部以南では越冬する個体もいる』。『日本のみで繁殖する』。全長十三・五~十五センチメートル、翼開長は二十一センチメートル。『体上面には暗褐色、体側面には褐色』『や灰緑色の縦縞が入る』。『尾羽の色彩は黒褐色で、外側から』二『枚ずつの尾羽には白い斑紋が入る』。『中央尾羽の色彩は淡赤褐色で、羽軸に沿って黒褐色の斑紋(軸斑)が入る』。『翼の色彩は黒褐色で、羽毛の外縁(羽縁)は淡褐色。中雨覆や大雨覆の先端には白い斑紋が入り、静止時には』二『本の白い筋模様(翼帯)に見える』。『眼の上下に白い輪模様(アイリング)がある』。『嘴の色彩は青みがかった灰色』。『後肢の色彩は淡黄褐色』。『オスは頭部や体上面は黄緑色や灰緑色の羽毛で被われ』、『下面は黄色い羽毛で被われ』ている。『眼先は黒い』。『メスは頭部や体上面が淡褐色、下面が淡黄色の羽毛で被われ、眼先は淡褐色』。『アオジと非常に良く似ており、素人では見分けが困難である』。『繁殖期には標高』四百~千五百メートルにある、『開けた森林に生息する』。『食性は雑食で、昆虫、種子などを食べる』。『夏季は樹上で主に昆虫を、冬季は地表で主に種子を採食する』。『草の根元や地表から』二メートル『以下の高さにある低木の樹上に植物の茎や枯れ葉などを組み合わせたお椀状の巣を作り』、五~七月に、一回に二~五個(標準は四個)の『卵を産む』。『雌雄交代で抱卵し』、『抱卵期間は約』十四『日。雛は孵化してから』七~八『日で巣立つ』。『分布が限定的で』、『生息数も少ないと考えられて』おり、現在は絶滅危惧II類(VU)指定である。

「野鵐〔(のしとと)〕」の読みは蒿雀(あをじ)(アオジ)の私の「鵐〔(しとと)〕」の注を参照されたい。]

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