栗本丹洲自筆巻子本「魚譜」 石タイ (ニザダイ)
石ダイ
[やぶちゃん注:国立国会図書館デジタルコレクションのこちら(「魚譜」第一軸)の画像の上下左右をトリミングし、分断された前部と後部を画像ソフトで合成して用いた。これもはっきりとイシダイではなく、体形がカワハギ類(フグ目カワハギ科カワハギ属 Stephanolepis)に似てよく側扁していること、吻部が前方に有意に突き出していて口が小さいこと、尾鰭の前にある四つの三角形状の黒斑が決め手で、
スズキ目ニザダイ亜目ニザダイ科ニザダイ属ニザダイ Prionurus scalprum
と断定出来る。この特徴的な黒い紋は、四~五個認められ、魚類図鑑等では楕円形状とするが、実際には前方に尖ってかく見えることも多い。また、これはただの紋ではなく、堅い骨質板が突出しており、摑んだりすると、怪我をする場合もあるので、注意が必要。英名の「Sawtail」(鋸の尾)もこれに由来する(ここまではウィキの「ニザダイ」を参考にしている)。また、「ぼうずコンニャク」の「市場魚貝類図鑑」の「ニザダイ(サンノジ)」によれば、漢字表記は「仁座鯛」であるが、この『「にざ」の語源は〈にざ〉は〈にさあ〉と同義語。〈にいせ〉、〈にせ〉から転訛。「新背(にいせ)」「新しく大人の仲間入りできた若者のこと」。「にざだい」とは「青二才の鯛」もしくは「鯛仲間の端くれ」の意味。『新釈魚名考』(榮川省造 青銅企画出版)』とあり、「サンノジ」という異名は『関東の市場、伊豆七島、三重県尾鷲、和歌山県、徳島県阿南市椿泊』、『大分県中津市』と広域に見られ、『これは尾柄部にある硬い骨質板が』三『つ並んでいることからくる』とある。同ページにも記されてあるが、美味い魚であるが、個体によってはかなり磯臭いものがあることはかなり知られていることである。]
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