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2018/11/13

和漢三才圖會第四十三 林禽類 連雀(れんじゃく) (ヒレンジャク・キレンジャク)

 

Hirenjyaku

 

れんしやく

 連雀

 

和名抄云連雀者唐雀也今俗所稱者雀之有冠毛也是

鳥希見疑異國之鳥矣

△按連雀今處處有狀如雀之大頭背胸灰赤色翅黑有

 黃白圓文羽尾瑞畧紅其尾短黑頂上有毛冠眼頷邊

 黑常棲山林成羣以形美人畜之樊中或披尾如舞畧

 似孔雀形勢但聲不好如曰比伊比伊蓋此與練鵲字

 同音而物異其練鵲卽帶鳥【尾長】也連雀卽冠鳥【有毛冠】

 也今人稱有毛冠之鳥不曰毛冠某鳥謂有連雀

黃連雀 形狀同連雀而羽尾瑞共黃

 

 

れんじやく

 連雀

 

「和名抄」に云はく、『連雀は唐雀なり。今、俗に稱する所は、雀の冠毛有る〔もの〕なり。是の鳥、希れに見る。疑ふらくは異國の鳥か』〔と〕。

△按ずるに、連雀、今、處處に有る。狀、雀の大〔なるが〕ごとし。頭・背・胸、灰赤色。翅、黑。黃白の圓文有り。羽尾の瑞、畧〔(ほぼ)〕紅。其の尾、短くして黑く、頂の上、毛冠有り。眼・頷の邊り、黑し。常に山林に棲み、羣を成す。形の美なるを以つて、人、之れを樊〔(かご)の〕中に畜〔(か)〕ふ。或いは尾を披〔(ひら)〕いて舞ふがごと〔くすれば〕、畧〔(ほぼ)〕孔雀の形勢を似〔す〕。但し、聲、好からず、「比伊比伊〔(ひいひい)〕」と曰ふがごとし。蓋し、此れ、練鵲〔(れんじやく)〕と、字、同音にして物〔としては〕異なり。其れ、練鵲は、卽ち、「帶鳥〔(おびどり)〕」【「尾長〔(おなが)〕」。】なり。連雀は卽ち、「冠鳥〔(かんむりどり)〕」【毛冠有り。】なり。今の人、毛冠の有る鳥を稱して、毛冠と曰はずして、『某(そ)の鳥に連雀有り』と謂ふ〔なり〕。

黃連雀(きれんじやく) 形狀、連雀に同じくして、羽〔の〕尾の瑞、共に黃なり。

[やぶちゃん注:スズメ目レンジャク科レンジャク属ヒレンジャク Bombycilla japonicaウィキの「ヒレンジャク」によれば、『北東アジアに生息』し、『日本では冬鳥として見られる』。『体長は約十八センチメートル、翼開長は約二十九センチメートル。『オスとメスはほぼ同色で、全体的に赤紫がかった淡褐色であるが、頭や羽などに特徴的な部位が多い。顔はやや赤褐色みを帯び、尖った冠羽、冠羽の縁まで至る黒い過眼線、黒いのど(メスは、黒斑の下端の境界が曖昧である)などである』。『初列風切は黒褐色で、外弁は灰色、オスは白斑があるが、メスは外弁にのみ白斑がある。次列風切に灰色で先の方は黒色、先端部は赤い。レンジャク族の英名「ワックスウィング」(Waxwing)の由来である、キレンジャク』(後述)『やヒメレンジャク』(レンジャク属ヒメレンジャク Bombycilla cedrorum:北アメリカ大陸に棲息し、本邦にはいない)『に見られる次列風切の先端にある赤い蝋状の突起物は、ヒレンジャクにはない。大雨覆』(おおあまおおい:「雨覆」は「雨覆羽(あまおおいばね:wing-coverts)のことで、翼の前面を数列に並んで覆っている羽毛を指す。風切羽の基部を覆い、前方からの空気の流れをスムースにしている。後列のものは大きく、「大雨覆」と呼んで区別するほか、上面のものを「上雨覆」、下面のものを「下雨覆」、前面を「前縁雨覆」などと称する)『の先端は暗赤色』。『腹は黄色みを帯びており(キレンジャクとは異なる)、腰から上尾筒は灰色、下尾筒は赤(キレンジャクは橙褐色)、尾は灰黒色で先端が赤色である。尾羽の枚数は』十二『枚であり、漢名「十二紅」の由来となっている』。『シベリア東部・中国北東部のアムール川・ウスリー川流域で繁殖するが、森林の減少と環境悪化によって絶滅が危惧されている』。『越冬地は日本のほか、サハリン、朝鮮半島、中国南部、台湾などだが、年によって飛来数が極めて不規則であり、まったく観察されない年があったり、越冬地でも一年を通してみられることもある。日本では沖縄県中部より北の地域に』、十一月~五月に『かけて滞在する。東日本に多いキレンジャクに対して、ヒレンジャクは西日本に多く渡来し、北海道ではほとんど見られない。越冬地は低地や、丘陵地の開けた森林・農地などであり、公園や家の庭などにも餌となる果実を求めて飛来する。なお』、『ヨーロッパでも目撃報告があるが、これは飼育されていた個体が逃げたものと見られている』。『日本などに飛来する冬の非繁殖期には主に果実類、ネズミモチ、イボタノキ、ニシキギ、ヤドリギ、ノイバラ、ヤツデなどを食するが、繁殖期である夏の間は昆虫食である。ヒレンジャクは基本的に数羽から数十羽の群れで行動するが、稀に』百『羽以上の大群となることもある。また、しばしばキレンジャクとの混群もみられる。鳴き声は甲高く「ヒーヒー」「チリチリ」などと鳴くが、囀りはない。巣は、樹上に小枝を用いたお椀状のものを作り、その中には草や苔などを敷く』。『キレンジャクとともに平安時代から「連雀(れんじゃく)」「唐雀(からすずみ)」などとして知られていた。連雀の名の由来は、群で行動するためである。キレンジャクとヒレンジャクを区別するようになったのは』、『江戸時代中期からで、それぞれ』、『漢名の「十二黄」と「十二紅」に相当すると「喚子鳥」』(よぶこどり:蘇生堂主人著の小鳥の飼育法を紹介した書。宝永七(一七一〇)年刊)『などに記されている。また、ヤドリギ(古名:ほや)を食することから「ほやどり」とも呼ばれていた』とある。You Tube caabj209氏の「ヒレンジャクの鳴き声・・・」をリンクさせておく。

『「和名抄」に云はく、『連雀は唐雀なり。今、俗に稱する所は、雀の冠毛有る〔もの〕なり。是の鳥、希れに見る。疑ふらくは異國の鳥か』〔と〕』「和名類聚鈔」巻十八の「羽族部第二十八」の「羽族名第二百三十一」に、

   *

連雀 「辨色立成」に云はく、連雀は【唐雀なり。時々、群飛す。今、案ずるに、雀に黃雀・靑雀・白雀・大雀等の名有り。出ずる所は未だ詳らかならず。但し、俗に今、稱する所の者の、雀の毛冠有るものなり。是の鳥、希れに見るは、疑ふらくは、異國の鳥獸か。】。

   *

とある。

「或いは尾を披〔(ひら)〕いて舞ふがごと〔くすれば〕、畧〔(ほぼ)〕孔雀の形勢を似〔す〕」時に尾を開いて舞うような仕草をすると、それはあたかも雄の孔雀(くじゃく)がかくするような姿勢に似せて見える。

「練鵲〔(れんじやく)〕」全くの別種であるスズメ目カラス科オナガ属オナガ Cyanopica cyana のこと。黒色の帽子を被ったように見える(但し、実際の頭部の羽毛は濃紺色である)が、冠状に立ってはいない。尾羽根は青灰色(二枚×五列)で扇状に開いた際に中央の二枚が最も長く(帯状に長く見えることがそれぞれの異名の由来である)、先端が白い(雌雄同色)。良安の謂いは正しい。

「某(そ)の鳥に連雀有り」これそれの鳥に連雀があるという言い方をする。

「黃連雀(きれんじやく)」レンジャク属キレンジャク Bombycilla garrulusウィキの「キレンジャクによれば、全長約十九・五センチメートル。『体はおもに赤みのある灰褐色で、頭部には冠羽がある。次列風切羽の先端部に、赤い蝋状の突起物があるのが特徴である。これは羽軸の先端と外弁の一部が変化したものとみられており、ヒレンジャクにはないが、キレンジャクのほかヒメレンジャクにも見られる。この蝋状の物質がレンジャク科の英名「ワックスウィング」(Waxwing) の由来である』。『平地や山地の林に生息し、おもに木の実を食べる。地上』二~六メートルの『枝の上に、小枝、枯草、蘚苔類で皿形の巣を作る』。五~七月に卵を』『産み、雌が抱卵』、十三~十四日で『雛鳥が生まれる。冬は』十~三十羽ほどで群れを成し、『時にはヒレンジャクと混群』して、百『羽以上の群れを作ることもある』。『北半球の寒帯に広く繁殖分布し、日本では冬鳥として見られるが、本州中部以北に多い。木の実を求めて』、『どの程度』まで『南下するかは』、『途中の木の実の量に影響され、またその年の木の実の豊凶によって繁殖数が変動する』という。因みに、本種は『旭川市の「市の鳥」でもある』とある。]

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