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2018/12/17

原口貫入夢

……今朝……こんな夢を見た……

顕微鏡下の微速度撮影の映像を見るように

――「私」は(ここが肝心)「自分は何らかの後生動物の嚢胚期である存在である」と認識している――

(後生生物:原生動物以外の海綿・腔腸・棘皮動物等から脊椎動物に至る全部の動物。この現象が起こるのはこれら総てであるからである。則ち、私はカイメンかも知れず、クラゲかも知れず、ヒトデかも知れず、ホヤかも知れず、カピカラかも知れず、また厭なヒトかも知れぬのである。判らぬのである)

――そういう意識をその画像の中の「嚢胚である私」が「意識している」のであり――
そういう「私であるという見当識を持った嚢胚」を――夢を見ている「私」は「外から眺めているらしい」のである――
「嚢胚である私」の活動が活発になってゆくのが「外化した私」に見える。胚の中を細かな細胞の粒子が激しく動き出した!――

「あっつ! 僕は原口貫入を始めるんだな!」
――と――「嚢胚である私」が思った瞬間、原口ができ、胚表の組織が入り込み、原口背唇部が見えた。
(そこで夢は終わった。その後に神経胚が形成されたなら、私はホヤから上位の脊索動物かも知れないが、私はクラゲがよい)

インド神話「リグ・ヴェーダ」にある一つの創造神話に、宇宙の創造神が「ヒラニヤ・ガルバ」(Hiraṇyagarbha:黄金の胎児)として原初の水の中に現われたとするのは知っている(と言っても、その言葉を最初に知ったのは諸星大二郎の漫画「暗黒神話」だが)が、私はこの夢をそれやキューブリックの「二〇〇一年宇宙の旅」のスター・チャイルドなんぞと重ね合わせる解釈は完全に「ゼロ」である。
 
私は嘗て、二十代の終り、勤務先のPTAの会報で「生まれ変わるとしたら何になりたい?」と問われて、「誰もやって来ない深海の海底の岩の上の海鞘(ほや)」と答えた。今日、この夢を見て、「まだ、甘かったな」といまさらに思った。
 

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