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2019/01/05

和漢三才圖會卷第四十四 山禽類 鳳五郎(ほうごらう) (【図と名だけで当てたら、あなたはなかなかの鳥通!】)

Hougorou

 

ほうごらう

鳳五郞

 

食鑑云往年貢於阿蘭陀國狀類天鵝而大高六七尺灰

白色帶黃頰及觜黑脚掌類雞而肥大能食鐵石竹木彼

國人代馬令負柴薪貨物

 

 

ほうごらう

鳳五郞

 

「食鑑」に云はく、往(いん)ぬ〔る〕年、阿蘭陀〔(オランダ)〕國より貢ず。狀〔(かたち)〕、天鵝〔(くぐひ)〕[やぶちゃん注:白鳥。]に類して、大きく、高さ、六、七尺。灰白色、黃を帶ぶ。頰及び觜、黑く、脚・掌、雞〔(にはとり)〕に類して肥大〔たり〕。能く鐵・石・竹木〔(ちくぼく)〕を食ふ。彼の國人、馬に代へて、柴・薪・貨物(にもつ)をして負(の)せしむと云云〔(うんぬん)〕。

[やぶちゃん注:判りませんか?……図はね! 荷物を背負わされてるんです! 取ってやって下さい! 私は人が乗っているのを見たことがありますよ! 荷物が載せられるほど大きいんです! 今の種小名には「カメルス」ってあるけど、駱駝(らくだ)じゃあなくて、当然、「鳥」なんですよ! 小石も食べるんですよ! 陸上の生物ではいっとう大きな眼を持ってるんです! 卵だって大きいなんてもんじゃないんですよ! この卵の黄身はね、現在、確認されている世界最大の単細胞体なんですよ! ニワトリの卵の二十五倍! 一・五キログラムのあるんです! 判りました? そう! ピンポン!

いやさ! 「鳳五郎(ホウゴラウ)」たあ、ダチョウ(ダチョウ目ダチョウ科ダチョウ属ダチョウ Struthio camelus)のことよ!

辞書によれば、江戸時代に持ち込んだオランダ商人がオランダ語の「ダチョウ」を意味する「struis vogel」と言ったところ、その「vogel」(音写は「ヴォーヒゥル」「ヴォーヘル」「フォーヘル」。「鳥」の意)の部分を無理矢理日本語に当て転写したものだとあった。さらに、七井誓氏のブログ「方五郎的蘭学事始」の『何故ダチョウの方五郎の「蘭学事始」にしたか?』に、講談社の「オランダ語辞典」に、『Truisvogel(男性名詞)【鳥】ダチョウostrich(駝鳥は江戸時代渡来の珍鳥のなかでもきわめて珍しいものであった。記録上』、『確実なのは』、万治元年一月十五日(但し、正確には明暦四年。同年は旧暦七月二十三日(グレゴリオ暦一六五八年八月二十一日)に改元しているからである)、当時の出島商館館長であったボーへリオンが第四代将軍徳川家綱に献上したという「ほうころすてれいす」『(『德川実紀』)のみである。狩野派絵師によるよる絵には「鳥の名ほうごろうとろいし、背の高さ地より五尺許り、せなみよりくびのながさ五尺余り鳥のえ、な、せり、こめ」』(文末尾意味不明)『とある。これによって当時オランダ語では駝鳥はstruisvogelではなくvogelstruisであったことがわかる。オランダ側の記録を見ても』、『この年』の二月十七日(グレゴリオ暦。確認済み)『将軍にVogel-struisを一羽贈呈したところ』、『大いに喜ばれた。毎日六人の者が世話をしていたが』、七月十四日(旧暦六月十四日)、『とびはねているうちに胸を柱に打ちつけて御前で死んでしまった』、『と報告されている。その後、駝鳥の渡来は稀であったので、ヒクイドリ食火鶏kasuarisと混同され、ほうごろ、凰五郎と呼ばれるようになった。)《講談社オランダ語辞典』七七一『頁から引用、一部アレンジ》とあるのだそうで、しかし、この説明では凰五郎はほうごろうとは読めない。鳳がホウなので、この記事の出典も記されてない以上』、『信憑性に欠ける記事』であるとある。「和漢三図会」も「本朝食鑑」(後掲)も「鳳五郎」であるから、この「凰五郎」は講談社の「オランダ語辞典」の誤植と思われる。」(人見必大の「本朝食鑑」は元禄一〇(一六九七)年刊、本「和漢三才図会」の自序は正徳二(一七一二)年であるから、時制上の矛盾はない)。

 ウィキの「ダチョウ」を引く。『鳥でありながら飛ぶことは出来ず、平胸類』(現生鳥類の中で原始的なグループである古顎類の中で、完全な地上棲息性に特化して進化したグループ。走鳥類・走禽類とも呼び、狭義にはダチョウ目(Struthioniformes。現生ではダチョウ科 Struthionidae ダチョウのみ)を平胸類とするが、広義なそれは短距離ならば飛ぶことが可能なシギダチョウ目シギダチョウ科 Tinamidae シギダチョウを含める。但し、「飛べない鳥」の部分集合ではあるが、イコール(共集合)ではないので注意が必要)『に分類される』。『亜種として北アフリカダチョウ、マサイダチョウのレッドネック系、ソマリアダチョウ、南アフリカダチョウのブルーネック系、南アフリカで育種されたアフリカンブラックがある』。『属名 Struthio はギリシア語でダチョウの意。 往時、ダチョウはサハラ砂漠以北にも棲息し、地中海世界にもある程度馴染みのある鳥であった。 この語はまた、英語』の「ostrich」『など、ヨーロッパ各国でダチョウを意味する語の語源でもある。 種小名 camelus は「ラクダ」の意』。アフリカのサバンナや砂漠に生息している。嘗ては『アフリカ全域およびアラビア半島に生息していたが、乱獲などにより野生での生息範囲は減少し、現在ではアフリカ中部と南部に生息するのみである。以前は中東に亜種S. c syriacusが分布していたが、』一九六六『年頃に絶滅した』。『オーストラリア、スワジランドに移入』されている。『オスの成鳥となると』、体高は二メートル三十センチメートル、体重も百三十五キログラムを『超え、現生する鳥類では最大種である。 頭部は小さく、頸部は長く小さな羽毛に覆われている。ダチョウは翼を持っているが、竜骨突起がなく』、『胸筋は貧弱である。また羽毛は羽軸を中心に左右対称でふわふわとしており、揚力を得て飛行する構造になっていない。肢(あし)は頑丈で発達しており、キック力は』百『平方センチメートル当たり』四・八『トンの圧力があるといわれる』。『趾(あしゆび)は大きな鉤爪がついている中指と外指の』二『本で、三本指のエミュー』(ヒクイドリ目ヒクイドリ科エミュー属エミュー Dromaius novaehollandiae:オーストオラリア原産。二足歩行する、所謂、「飛べない鳥」の一種)『やレア』(レア目レア科レア属レア Rhea americana:南米原産)『と異なる。翼と尾の羽根が白く、胴体の羽根はオスが黒色、メスが灰褐色である』。二〇一四年時点の『BirdLife Internationalでは亜種S. c. molybdophanesを、独立種S. molybdophanesとして扱っている』。『サバンナや砂漠、低木林等に生息する。群居性であり、年齢・性別を問わず混合してグループを形成するが、繁殖期には』一『羽のオスと複数羽のメスからなる小規模な群れを形成し、オス同士でテリトリーを巡って争うことがある』。『オスが地面を掘ってできた窪みにメスが卵を産む。最初に卵を産むメスが群れの中でも優位であり、最初のメスが産む卵の周りに他のメスが産卵して外敵に備える。卵は長径約』十一『センチメートルの大きさがあり、その卵黄は現在確認されている世界最大の細胞である』。『鳥類は元々他の動物に比べて視力が優れているが、その中でも一番視力が良い』。『食性は雑食性とする説もあるが、腸は他の鳥類に比較して非常に長く、馬やウサギと同様に草の繊維質を腸で発酵させてエネルギー源とすることがわかっており、草食動物と定義することができる。また、飲み込んだ石を胃石とし、筋胃において食べた餌をすり潰すことに利用する』。『鳥として食肉、採卵、羽根が利用され、また大型であるため皮革をとることができ、一部では乗用としても利用された。利用価値が高いため』、『繁殖地域では人為的な「飼育」も行われて交易品となった』。『近世に個人的蒐集から公共的な目的を以て制度化された動物園で人気種として親しまれている。ダチョウは陸上生物の最大の眼球を持つ(脳よりも片方の眼球の方が重いといわれる)とされ、睫毛が長い愛嬌ある顔と人を恐れない性質があり、ダチョウ特有の一日見ても飽きのこない愛らしさ、滑稽さを持つ行動は、人の目を釘付けにし楽しませてくれる』。『一定の需要があるため、日本国内にも観光用の飼育施設だけでなく、食用の肉や卵を供給するための専門の「ダチョウ牧場」がある』。『古代エジプトの壁画に、ダチョウを飼育していた様子が描かれている』。一六五二『年、オランダ人が南アフリカのケープタウンに上陸した後は、他の野生動物と同じくダチョウの捕獲・屠殺が盛んに行われた』。十七『世紀頃からダチョウの飼育が活発化し』、二十『世紀に至るまで』、『金・ダイアモンド・羊毛と並んで』、『ダチョウの羽根が南アフリカの主要貿易品となるに至った。長らく南アフリカの独占的畜産業であったが』、一九九三年、『南アフリカからの種卵・種鳥の輸出が解禁され、後発の家禽として世界中に飼育が広まった。日本においても』一九九〇『年代後半から飼育数が増加し生産者団体が発足するなど活発化し』、二〇〇八『年に家畜伝染病予防法の対象動物となった』。『古代ローマの料理家だったマルクス・ガビウス・アピシウスがダチョウ肉料理の記録を残している。なお、旧約聖書においては禁忌とされる動物に名を連ねている。ダチョウ肉は高蛋白質・低脂肪であるため、欧米、特に欧州連合(EU)諸国ではBSE問題が追い風となり、健康面に配慮した一部消費者により』、『牛肉の代替赤肉として消費されている。消費量は世界的には年間数万』トン、『日本国内においては』百トン『程度の消費量が推計されている』。『ダチョウの肉は鉄分が豊富で赤みが強く、歯応えのある食感をしている。また低脂肪でL-カルニチンも豊富であることからヘルシー食肉として認知が広まりつつある。他の畜肉と比べアラニン、グリシンといった甘み成分のアミノ酸が豊富である。料理法としてはステーキ、焼肉、ハンバーグ、カツレツのほか刺身、タタキといった生食でも嗜好される。脂肪が少ない分、クセは少なく』、『和洋問わず味付けの幅は広い。牛肉に比べると加熱し過ぎると固くジューシーさが失われることがあり、ダチョウ肉に見合った調理加減が必要である』。『ダチョウには竜骨突起がないため』、『ムネ肉がほとんど存在しない。食用とする肉の大部分はモモ肉である。各国、各生産者の分類によるが』、『モモ肉のうち特に柔らかい肉がフィレ肉と分類されていることが多い。また首の肉や砂肝、肝臓、心臓等の内臓肉も食用に用いられる』。『卵は可食であり、非常に大きいが』、『味は薄く』、『決して美味ではない。アフリカの狩猟民族にとっては貴重な蛋白源である。ただし、現地では専ら子供や老人の食べ物とされ、成人が食べるのは恥とする習俗がある。卵は鶏卵の』二十『個分の量となる』。『古来から普段は動かないように見える卵から生命が孵ることから「復活」のシンボルとされており、大型のダチョウの卵はキリスト教会などでイエスの復活に擬えて人々の前で飾られ、懺悔心を呼び起こすシンボルともされた』。『卵殻は厚さが』二『ミリほどもあって頑丈なため、現在はアートなどにも利用される』。『京都府立大学教授塚本康浩がダチョウの卵を利用して抗体を低コストでつくることを発案し』、既に『このダチョウ抗体を使用したマスクが販売されている』。『通常、抗体の生産には鶏卵を用いるのが一般的であるが、巨大なダチョウ卵は』一『個の卵で抗体』四グラム『を造ることができ、マスクにすると卵』一『個で』四~八『万枚を生産することができるとしている』。『同研究グループではインフルエンザウイルス等の抗体のほか』、『ニキビ原因菌の抗体などの生成にも成功しており』、『商品化が進んでいる』。『羽根は古代エジプトにおいて真実と公正の象徴として、エジプト神話の神々やファラオの装飾品に用いられた。欧米でも孔雀の羽などとともに装飾品として利用されている。中世ヨーロッパでは騎士の兜の装飾品に使用された。イングランドのエドワード黒太子がダチョウの羽根』三『本を紋章(スリーフェザーマーク)としたことから、現在もプリンス・オブ・ウェールズの徽章(ヘラルディック・バッジ; Heraldic badge)に用いられている。帽子飾りに良く使われるほか、大量の羽を使用した装飾は舞台衣装に使われることも多い。なお、宝塚歌劇団のトップスターが着用する羽飾りもダチョウの羽である』。『また、この羽はほとんど静電気を帯びないため、情報機器や自動車のダスターにも使用される』。『「オーストリッチ」と呼ばれる皮革製品はダチョウの背中の部分の皮膚を利用したものである。軽くて丈夫なことを特色とし、バッグ、財布、靴などに幅広く利用されている。 外見にも特徴があり、「クィル(英語: quill)」「シボ」などと呼ばれる羽毛痕が多数散らばり、全体として水玉のような模様を見せる』。『馬などと比べると』、『乗用に適しているとは言い難いが、人間を乗せて走ることができる。日本の観光農場(岡山県 オーストリッチファーム湯原)等においてもダチョウに乗ることができる。アメリカ合衆国では騎手を乗せたダチョウレースが開催されており』、一九〇七『年にオハイオ州のグリーンヴィルで開催されたダチョウレースで騎手を乗せたダチョウが半マイル』(約八百メートル)を一分三秒『で走ったという記録がある』(リンク元に一九三三年頃にオランダで行われたダチョウ・レースの動画がある)。『ダチョウは、危険が迫ると』、『砂の中に頭を突っ込む習性があるという迷信がある。実際にはダチョウにこのような習性はないが、この迷信上の姿から「He is hiding his head like an ostrich」「follow an ostrich policy」といったような言い回しが派生した。これは現実逃避する、都合の悪いことを見なかったことにするといった意味だが、日本語では「頭隠して尻隠さず」の諺をこれらの言い回しの訳に当てることが多い。国内・国際政治でも、安全保障上などの危機を直視しようとしないことを「Ostrich policy」(「ダチョウ政策」「ダチョウの平和」』『)と呼ぶ比喩表現がある』。『ダチョウは古来より「火を食う」「石を食う」「鉄を食う」「銅を食う」などと言われている。唐の』「本草拾遺」「北史」にも『このようなダチョウの食性についての記述が見られる。アルベルトゥス・マグヌス』(Albertus Magnus 一一九三年頃~一二八〇年)は「大聖アルベルト(St.Albert the great)」で「ケルンのアルベルトゥス」とも呼ばれる十三世紀のドイツのキリスト教神学者。アリストテレスの著作を自らの体験で検証して注釈書を多数著わし、また、錬金術をも実践して検証した、変わり種の神学者である)『はダチョウが火を食べることは否定しているが、石を食べることは肯定している』とある。

『「食鑑」に云はく……』(国立国会図書館デジタルコレクションの当該頁の画像)。ここはちゃんと書名を言っているから剽窃ではない。但し、人見氏の方がやっぱり、正直。最後に『未ㇾ知ㇾ之』(未だこれを知らず)とあるもの。

「天鵝〔(くぐひ)〕」広義には白いハクチョウの仲間でハクチョウ属 Cygnusとなるが、ここはサイズの大きさの比較でマキシムで出しているから、オオハクチョウ Cygnus Cygnus と限定してよい。

「六、七尺」一・八二~二・一二メートル。]

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