人のすみか 國木田獨步
人のすみか
人のつくりし浮世より
のがれ出づべきすべはあれど
人をつくりしあめつちの
外にのがるゝすべやある
人の獄舍(ひとや)は浮世なり
人のすみかは天地(てんち)なり
神をば知らんすべもがな
[やぶちゃん注:初出不明。
「獄舍(ひとや)」は「獄」「人屋」「囚獄」とも書き、文字通り、捉えた罪人を押し込めておく牢屋・牢獄のことで、「日本書紀」に「囹圄」(ひとや)として既に出、源順の「和名類聚鈔」にも載る上代からの古語である。]
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人のすみか
人のつくりし浮世より
のがれ出づべきすべはあれど
人をつくりしあめつちの
外にのがるゝすべやある
人の獄舍(ひとや)は浮世なり
人のすみかは天地(てんち)なり
神をば知らんすべもがな
[やぶちゃん注:初出不明。
「獄舍(ひとや)」は「獄」「人屋」「囚獄」とも書き、文字通り、捉えた罪人を押し込めておく牢屋・牢獄のことで、「日本書紀」に「囹圄」(ひとや)として既に出、源順の「和名類聚鈔」にも載る上代からの古語である。]