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2019/04/07

おほしたてたる 伊良子清白

 

おほしたてたる

 

おほしたてたる幾本(いくもと)の

菊につきたる秋の蟲

いかりにたヘず火をとりて

のこるくまなくやきにけり

 

もとより菊は枯れぬれど

今は心のやすくして

暮れ行く秋のわびしさを

ながめ空しく暮すなり

 

[やぶちゃん注:前と同じく底本には初出記載や校異がないが、本篇は明治三四(一九〇一)年十一月発行の『文庫』に発表した全十二連四パート構成から成る「一よぐさ」の最後の第二パートの全二連を独立させ、一部の表記を改変し、改題したものである。後にその「一よぐさ」全篇を掲げる。
「おほしたてたる」の「おほしたつ」は「生ほし立つ」で「育てる・育成する」の意。]

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