鶴 伊良子清白
鶴
鶴は舞ふ小松の山に
松は今花總立(そうだ)ちに
耿々(こうこう)と鶴は游びて
靑白き焰曳くなり
鶴の聲玉を碎きて
惜しむなし百(もも)たび唳(な)くを
若き光空にみなぎり
山の端(は)に雲なかりけり
舞ひのぼるまた空たかく
たかくして動かざりけり
うららかや天の錦(にしき)に
晝見ゆる星と如くに
[やぶちゃん注:底本「校異」に記載なし。創作年不詳。]
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鶴
鶴は舞ふ小松の山に
松は今花總立(そうだ)ちに
耿々(こうこう)と鶴は游びて
靑白き焰曳くなり
鶴の聲玉を碎きて
惜しむなし百(もも)たび唳(な)くを
若き光空にみなぎり
山の端(は)に雲なかりけり
舞ひのぼるまた空たかく
たかくして動かざりけり
うららかや天の錦(にしき)に
晝見ゆる星と如くに
[やぶちゃん注:底本「校異」に記載なし。創作年不詳。]