ミッション・インポッシブル フォール・アウト
一昨日、横浜に頭を散髪に行く途中で無性に「ミッション・インポッシブル フォール・アウト」を見たくなって、二年振りにDVDを買いに行ったら、ニ店舗探しても単品無しで、シリーズ6作揃いセット(¥8400)しかなく、かなりムッときたが(初回は映画館で、Ⅱ以降は総てDVDを持っているからである)、仕方なく買った。CD同様、ネット配信で手に入るそれを買う人間も、化石に等しい時代となったようだ。
しかし、トム・クルーズはやっぱ! 半端なく凄いな!
特典ディスクの「フォール・アウト」のメイキング映像を見て、あの高高度ダイヴィング(「ヘイロウ・ジャンプ」(高高度降下低高度開傘)シーン)の実演と演技、ラストのヘリの追跡シークエンスでの総て自分独りで乗って操縦し、しかもしっかり演じているというのには、正直、たまげた。
彼のように、超危険なスタント・シーンをテツテ的にこなすことを「古武士」のように自己に課すという俳優というのは、スタッフらが口を揃えて言っているように、向後、そうそう出ないという気が確かにした。
クリストファー・マッカリー監督(彼による脚本も恐らくシリーズ出色の出来と思う)もトム・クルーズも生身で演ずることの覚悟を、シンプルに――観客(大衆)は「噓(作り物)を必ず見破る」――と言っている。
これはまた、世の総ての、ロクなことをしていない誰彼どもの座右の銘とすべき謂いだろう。