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われの言葉を
われの言葉を君解(と)かず
君のことばをわれとかず
ただ解きえたりきみとわれは
穢(きた)なき糞(まり)を見てし時
[やぶちゃん注:明治三六(一九〇三)年十一月発行の『文庫』初出(署名「清白」)であるが、総標題「夕づゝ(四)(Heine より)」の下に、「綠の牧場」・「車に乘りて」・本「われの言葉を」・「心を痛み」・「春」の五篇からなる。原詩不詳。初出は三行目が「ただ解きえたりきみとわれ」となっており、「糞」にルビはない。]