北原白秋 抒情小曲集 おもひで (初版原拠版) 斷章 三十
三 十
あはれ、さはうち鄙(ひな)びたる
いはけなき玉乘の子が危(あぶ)なげの足にあはせて、
かすかにも彈き鳴らすヰオロン彈(ひ)きの少女。
[やぶちゃん注:「ヰオロン彈(ひ)き」の「ヰ」はママ。前の「四」に徴すれば、「ヸ」が正しい。諸本は「ヸ」とするが、違和感はないのでママとした。]
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