北原白秋 抒情小曲集 おもひで (初版原拠版) 斷章 九
九
あはれ、日の
かりそめのものなやみなどてさはわれの悲しく、
窻照らす夕日の光さしもまた淚ぐましき、
あはれ、世にわれひとり殘されて死ぬとならねど、
わが側(かたへ)遠く去るとも人のまた告げしならねど、
さなり、ただ、かりそめのかりそめのなやみなるにも。
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九
あはれ、日の
かりそめのものなやみなどてさはわれの悲しく、
窻照らす夕日の光さしもまた淚ぐましき、
あはれ、世にわれひとり殘されて死ぬとならねど、
わが側(かたへ)遠く去るとも人のまた告げしならねど、
さなり、ただ、かりそめのかりそめのなやみなるにも。
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