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2020/06/11

北原白秋 抒情小曲集 おもひで (初版原拠版) 斷章 二十七(正しくは二十八)

 

  二 十 七

 

あはれ、あはれ、すみれの花よ。

しをらしきすみれの花よ。

汝(な)はかなし、

色あかき煉瓦の竈(かま)の

かげに咲く汝(な)はかなし。

はや朝明(あさあけ)の露ふみて

われこそ今し

妹(いもうと)の骨ひろひにと來しものを

 

[やぶちゃん注:正しくは「二 十 八」である(原本では次で通し番号が正しくなる)。最終行末には句点はない。ここまでの本「斷章」詩篇を見るに、脱記号の可能性が頗る高く、諸本も有無を言わせず句点を打ち、後の昭和三(一九二八)年アルス刊の北原白秋自身の編著になる自身の詩集集成の一つである「白秋詩集Ⅱ」の本篇(国立国会図書館デジタルコレクションの当該ページ画像)を見ても、句点がある。しかし、私には違和感が全くないので、校訂する気はしない。それは恐らく最終行の内容が、最愛の妹の死をかくも凄絶に詠んでいるからである。後の歌集「夢殿」(昭和一四(一九三九)年刊)の「鄕土飛翔吟」の「南關・外目篇」の「展墓」の第二首に、

   明治三十四年、十五にてみまかりし妹
   ちか子の墓は、まだ土を盛りしままな
   り。

 土に沁む線香の火のまだ見えて散るいくつあり靑き折れ屑

とある。明治三十四年は一九〇一年、白秋満十六、北原家が大火に見舞われた年である(これは国立国会図書館デジタルコレクションのこちらで確認したが、他の資料を複数突き合わすと、この『十五』は「十三」の誤りであり、その死因は腸チフスのようである)。]

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