家デ『朝日新聞』夕刊ヲ購ツテヰル「こゝろ」ヲ愛スル高校生諸君總テニ告グ!
本日の夕刊の三頁目を殘して置きなさい。
「まちの記憶 小石川界隈」だ。其處にある地圖の中に――「こゝろ」の「先生」と「K」と「お孃さん」「靜」と「奥さん」の居た家は――この中に――あるのですよ!!!
私の「『東京朝日新聞』大正3(1914)年7月19日(日曜日)掲載 夏目漱石作「心」「先生の遺書」第八十七回」がヒントです。
いや……さうして……今日のこの新聞記事を讀んでゐて私(わたくし)は――「はつ」と――氣附いたのです。……
「蒟蒻閻魔」ですよ!……
「蒟蒻閻魔」が「こゝろ」に登場するのは――まさに上記の――あの――決定的致命的瞬間――なのです!
……私は知らなかつた……蒟蒻閻魔の閻魔像は……右目が……濁つて、ゐるのです…………
「先生」も「心」の片目が致命的に濁つてゐたのではないですか?……さればこそ……「先生」は遂に眞實を――「K」の眞意を――致命的に讀み違へる――魔へ――陷ることとなつたのではないでせうか?…………
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