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2020/06/10

北原白秋 抒情小曲集 おもひで (初版原拠版) 足くび / 挿入された司馬江漢銅版画のロケーション判明

 

足くび

 

ふらふらと酒に醉ふてさ、

人形屋の路次を通れば

小さな足くびが百あまり、

薄桃いろにふくれてね、

可哀相(かはいさう)に蹠(あしのうら)には日があたる。

馬みちの晝の明(あか)るさよ、

淺艸の馬道。

 

[やぶちゃん注:「淺艸の馬道」浅草馬道(あさくさうまみち)は江戸初期からあった浅草浅草寺近くの旧町名である。「今昔マップ」で浅草寺を探すと、寺の東北の交差点に「馬道」が見つかったら、寺を下方の江戸切絵図風の方に下げると、浅草寺の二天門を出た東側に南・北を冠した馬道町を確認出来る。

 本詩篇は「16」ページ(見開き右)で、見開き左には挿絵その他の目次に「司馬江漢銅板𤲿」とあった写真画像一枚が差し込まれているが、詩篇との関係性はない。ネットの画像検索で探してみたところ、諦めかけた瞬間、あるオークション・サイトのここに「司馬江漢銅版原図 肉筆画 御茶水図」として、サイズ三二×四一センチメートルで、作成年を天明四(一七八四)年とする(真筆なら江漢三十八歳頃で、彼が銅版画作成に成功したのは三十七の時であるから齟齬はない)なら、構図と描写対象物が非常に酷似した肉質彩色下絵っぽいものを発見した(正直、タッチはラフで稚拙であるが、遠近法を明らかに意識したものである)。家屋と橋が完全に一致するので、少なくとも孰れも真贋は別として、これが御茶ノ水附近の景であることを信じてよかろう。肉筆画の方には奥に富士山が描かれており(銅板画の方は拡大して見ても痕跡もない)その位置関係が正しく描かれているとするならば、現在の水道橋辺り(グーグル・マップ・データ)から南西に延びる外堀(画面の右手から消失点に延びて行く土手が現在の「外堀通り」となる)を描いたもののように見受けられる。

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