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2020/06/29

北原白秋 抒情小曲集 おもひで (初版原拠版) 曼珠沙華

 

曼珠沙華

 

GONSHAN. GONSHAN. 何處へゆく、

赤い、御墓(おはか)の曼珠沙華(ひがんばな)

曼珠沙華(ひがんばな)、

けふも手折りに來たわいな。

 

GONSHAN. GONSHAN. 何本(なんぼん)か、

地には七本、血のやうに、

血のやうに、

ちやうど、あの兒の年の數(かず)。

GONSHAN. GONSHAN. 氣をつけな。

ひとつ摘(つ)んでも、日は眞晝、

日は眞晝、

ひとつあとからまたひらく。

GONSHAN. GONSHAN. 何故(なし)泣くろ。

何時(いつ)まで取つても、曼珠沙華(ひがんばな)、

曼珠沙華、

恐(こは)や、赤しや、まだ七つ。

 

[やぶちゃん注:「曼珠沙華」単子葉植物綱キジカクシ目ヒガンバナ科ヒガンバナ亜科ヒガンバナ連ヒガンバナ属ヒガンバナ Lycoris radiata。因みに私は嘗てヒガンバナの異名(本邦では滅法、多い)を集めてみたことがある。「曼珠沙華逍遙」をご覧あれ。

GONSHAN」複数回既出。北原白秋の注に『良家の娘、方言』と出る。以下、再掲。現代仮名遣「ごんしゃん」。個人サイトらしい「世界の民謡・童謡」の「ごんしゃん GONSHANの意味・語源 北原白秋の詩集『思ひ出』で多用された柳河地域の方言」によれば、『語源・由来については諸説あるが、まず「ごん」については、姉御(あねご)・娘御(むすめご)など女性への敬称「御(ご)」が変化したとの説が有力なようだ』。『この「ごん」にさらに敬称の「さん」または「様(さま)」が語尾について「ごんさん」となり、そこから変化して「ごんしゃん」となったとのこと』。『柳河地域には「おんご」という方言もあり、これは上述の「ご」の前にさらに尊敬語の「お」がついた「おご」が長音化したもの』で、『「おんご」と「ごんしゃん」の使い分けについては、一般的に、前者の方が少女・幼女に使われるという』。また『狂言』『の中にも、ごんしゃん』『の語源・由来と関連性が認められる用語が存在』し、狂言では『主人・太郎冠者・次郎冠者など、登場人物が名前ではなく役柄で呼ばれるが、その数ある登場人物の中に「おごう」という役柄がある』。『「おごう」の役割は「良家の娘/若妻」であり、ごんしゃんが意味する人物像と一致している』。『主人に「様」がつくように、「おごう」にも「様」がつくのであれば「おごうさま」となり、「ごんしゃん」へ音変化することも十分に考えられる』とある。]

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