北原白秋 抒情小曲集 おもひで (初版原拠版) 斷章 四
四
あはれ、わが君おもふヸオロンの靜かなるしらべのなかに、
いつもいつも力なくまぎれ入り、鳴きさやぐ驢馬のにほひよ、
あはれ、かの野邊に寢ねて、名も知らぬ花のおもてに、
あはれ、あはれ、酸(す)ゆき日のなげかひをわれひとり嗅ぎそめてより。
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四
あはれ、わが君おもふヸオロンの靜かなるしらべのなかに、
いつもいつも力なくまぎれ入り、鳴きさやぐ驢馬のにほひよ、
あはれ、かの野邊に寢ねて、名も知らぬ花のおもてに、
あはれ、あはれ、酸(す)ゆき日のなげかひをわれひとり嗅ぎそめてより。
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