今日公開された「青空文庫」の小泉八雲の「おかめのはなし」(田部隆次訳)の不審点
今日は小泉八雲の誕生日だからな。
私は以上の田部訳(底本も同じである)を既に昨年の九月六日にオリジナル注釈に原拠附きで公開している。無論、正字正仮名である。
さて。今日の公開された「青空文庫」のそれは、新字新仮名と名うってある。条規通り、
入力:館野浩美
校正:大久保ゆう
とある。しかし、ぱっと見て頗る不思議なことに気づく。
新字新仮名なのに、登場人物の「權右衞門」「八右衞門」の名が以上の通り、総てが正字なのである。固有名詞を正字で示すという絶対鉄則は「青空文庫」にはない。それはそれは面倒なことになるからな、有り得ねえ。
よし、それは措くとしようか?
末尾を見給え! 「囘復」となっているじゃないか? 別人の校正者までいるのに、何故、気づかない?
いやさ、新字なのに手打ちのタイピングでこれは絶対にあり得ない「ミス」なのである。
私が何を言いたいかは、もうお判りのことと存ずるので、これ以上は言わぬ。
因みに、以下は独り言……私は昔から加工データとして他者の作成した電子テクストを使用する場合は、「青空文庫」に限らず、必ずそれを明記している。
まあ、さっさと直すがよかろうぞ! 天下の「權」威「青空文庫」さん、よ!