殺人鬼譚読書夢
今朝の夢。
――私は漢籍のシリアル・キラーの事件を集めた奇書を読んでいる[やぶちゃん注:私の知る限りでは、幾つかの部分的なそれに類するものや、裁判凡例集「棠陰比事」は愛読書であるが、ここまで完全に特化した漢籍は知らないから、架空のものであろう。]。――ただ、それはごく近代の出版で、横書きである。但し、「?」「!」などは用いられていないから、今のものではない。――
読んでいると――しかし――その犯行のシーンの部分にかかるや、その部分は細長いカラーの動画となって本の中で映し出されるのである。しかもその登場人物は中国人ではない欧米人なのである――[やぶちゃん注:その幾つかの映像はついさっきまで記憶していたのだが、この一年前、二時・三時に覚醒してしまうことが続いたため、主治医から睡眠薬を処方して貰って服用している。どうも睡眠剤は私の場合、夢との相性が悪いらしく、嘗てのように夢を見ることが(或いは覚醒後に記憶しておくことが)ごく少なくなった。]――ということは、その書物は、海外のシリアル・キラー物を漢訳した近代のものなのだろうか――
一つだけ――最後の記憶がある――そのシリアル・キラーは――水頭症のような頭の異様に大きな少年(小児)であった――彼は自分の家族を一人一人――巧みな方法で殺害してゆくののであった――因みに映画のフレーミングから色彩は偏愛するアンドレイ・タルコフスキイのそれにそっくりであったことだけは覚えている――
« 芥川龍之介書簡抄12 / 明治四五・大正元(一九一二)年書簡より(5) 山本喜譽司宛(「僕のELGARのDESIGN」とキャプションとする自筆絵葉書) | トップページ | 南方熊楠 西曆九世紀の支那書に載せたるシンダレラ物語 (異れる民族間に存する類似古話の比較硏究) 5 »