譚海 卷之三 譚海の事 / 譚海 卷之三 電子化注~了
譚海の事
○譚海一書時々人の物語を聞置しわざのわすれがたき事を書とめぬれど、わかき程は聞捨たるまゝにて書(かき)も止めざりしを、四十歲計(ばかり)の此より思ひ立てかくはしるしたれど、もと聞し事も覺束なく成(なり)て書もらしぬる事多し。殊に此卷は傳聞のたがひ、事案のあやまりもおほかるべけれども、せめては聞すてん事の名殘(なごり)なく覺えて、閑(かん)を消(しやう)するなぐさめに一わたり書しるせる事となりぬ。猶あやまりあらん事をば、見ん人あらため補(おぎなは)んわざをねがふにこそ。
[やぶちゃん注:「譚海」の一つの区切りとして記したもの。これを以って「譚海」の「卷之三」は終わっている。]
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今日は、睡眠薬を飲んでいるのに、御前三時前にすっかり目が覚めてしまった。仕方なく、只管、「譚海 卷之三」完結に勤しんだ。七時間ぶっ通しで、やっと終わった。2015年2月9日に始めて六年で全三巻、か……しかし……「譚海」は……全十五巻……このペースでは……生きてるうちには無理かもな…………
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