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2021/02/20

畔田翠山「水族志」 メダヒ

(一四)

メダヒ

形狀棘鬣ニ似テ淡紫黑色遍身黑斑アリ頰及下唇淡紅色ヲ帶脇翅淡黃色腹下翅淡黑色背鬣淡黑色ニ乄上鬣黑淡ヲ混シ下鬣ノ末尾上ニ至リ淡黃色尾岐アリテ淡紫紅色淡黑斑アリテ下尾外黃色ナリ腰下鬣本淡黑色ニ乄端淡黃色味不美腹ニ臭氣アリ

 

○やぶちゃんの書き下し文

(一四)

メダヒ

形狀、棘鬣〔マダヒ〕に似て、淡紫黑色。遍身、黑斑あり。頰及び下唇、淡紅色を帶ぶ。脇翅〔わきのひれ〕、淡黃色。腹下の翅〔ひれ〕、淡黑色。背鬣〔せびれ〕、淡黑色にして、上鬣〔うへのひれ〕、黑淡を混じ、下鬣の末、尾〔をの〕上に至り、淡黃色。尾、岐ありて、淡紫紅色、淡黑斑ありて、下尾外〔したのをのそと〕、黃色なり。腰下鬣本〔こししたのひれのもと〕、淡黑色にして、端、淡黃色。味、美〔うま〕からず。腹に臭氣あり。

 

[やぶちゃん注:久々の更新だが、これは、スズキ目スズキ亜目フエフキダイ科ヨコシマクロダイ亜科メイチダイ属メイチダイ Gymnocranius griseus と比定してよいように思われる。「WEB魚図鑑」の本魚の記載によれば、『南日本では本種が最も多いもの。体高が高く、本種の体長は体高の2.2倍以下』で、『幼魚には暗色の横帯が体側と頭部に複数あり』、『よく目立』ち、その中で『頭部のものは』、『眼を通る。尾鰭は中央部が透明。成魚では横帯が不明瞭になる。これら』は、『また、瞬時に出したり』、『消したり』も『できるようだ。頭部にサザナミダイ』(メイチダイ属サザナミダイ Gymnocranius grandoculis )『にあるような青色線が現れるものもいる。体長40cmに達する』。『分布』は『千葉県・新潟県以南の』『海岸』・『九州沿岸』・『琉球列島』・『太平洋』及び『オーストラリア』で、『水深100m以浅の砂底、岩礁域に生息する普通種。幼魚は浅瀬でもよく見られる。産卵期は夏~秋(南日本)』。『魚や甲殻類などを主に捕食する』。『本種は』『中でも温帯域に多く生息して』おり、『他の種は、琉球列島以南に多い』(これが私が本種を限定する根拠でもある)。『本種は釣りや沿岸、沖合の定置網で普通に漁獲される。食用魚で肉は白身で淡白、刺身などにすると美味しい』とある。因みに、宇井縫藏著「紀州魚譜」(昭和七(一九三二)年淀屋書店出版部・近代文芸社刊)を見ると、「オホメダイ(メイチダイ) 大眼鯛 Gymnocranius griseus」(これは同属でインド洋と西太平洋に棲息する一種)として挙げられており、紀州地方の「方言」として、『メイチ』(『田邊』その他)、『メダイ(和歌浦)』、『メイチ(太地)』、『メイチャ(尾鷲)』を掲げられ、ヘダイ(タイ科ヘダイ亜科ヘダイ属 Rhabdosargus sarba )に『類し、全體美しき光澤あり帶紫灰白色で、不明瞭に橫帶狀の暗色斑紋を有する。體長八九寸。近海に棲み、七月產卵する。四季を通じて漁獲せられるが、秋冬の候多い。夏美味』とある。味? 既に述べた通り、畔田は実は魚食が好きではなく、味覚記載は全く当てにならんのですよ!]

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