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2021/03/22

大和本草附錄巻之二 川鼠(かはねずみ) (日本固有種哺乳綱真無盲腸目トガリネズミ科カワネズミ族カワネズミ属カワネズミ)

 

川鼠 形大抵 ウゴロモチニ似テ常ノ鼠ヨリ扁シ尾

ハ鼠ヨリ小シ四足短ク水カキアリ能水底ヲヲヨ

グ事魚ノゴトクハヤシ常ニ水中岩ノ下岸ノ下ニスム

夜水中ヲ泳イデ小魚ヲ喰フ此物西州ニ亦有之

○やぶちゃんの書き下し文

川鼠 形、大抵、「うごろもち」に似て、常の鼠より扁(ひら)し。尾は、鼠より小さし。四足、短く、「水かき」あり。能く、水底を、をよぐ[やぶちゃん注:ママ。]事、魚のごとく、はやし。常に水中・岩の下・岸の下に、すむ。夜、水中を泳いで、小魚を喰〔(くら)〕ふ。此の物、西州に亦、之れ、有り。

[やぶちゃん注:日本(本州・九州)固有種である哺乳綱真無盲腸目トガリネズミ科カワネズミ族カワネズミ属カワネズミ Chimarrogale platycephalus であるが、私はフィールドで見たことがない。宮崎学氏の「森の動物日記」の「カワネズミって知ってかい?」が、素晴らしい生態写真(一九八二年に中央アルプスの山麓で撮影された「けもの道」でイタチがカワネズミを捕まえて歩いて行く世界初の貴重な写真を含む)があって必見! ウィキの「カワネズミ」によれば、『四国・隠岐では未確認情報はあるが、2000 - 2002年に行われた捕獲調査および聞き込み調査でも発見・確認されず』、『分布しないと考えられている』。『頭胴長(体長)11.1 - 14.1センチメートル』、『尾長8.2 - 11.7センチメートル』、『体重25 - 63グラム』。『九州の個体群は』、『より小型』という(益軒の見たのはそれだ!)。『尾は長く、下面には長い毛がある』。『夏毛では背面が黒褐色、冬毛では灰色が強くなる』。『臀部には先端が銀色の刺毛が多くなる』。『腹面の体毛は淡褐色で』、『先端は褐色』を呈する。『頭骨は横から見ると中央部(眼上部)が凹む』。『耳介は小型で、体毛の中に隠れている』。『後足長23 - 29.4ミリメートル』。『指趾の側面に扁平な剛毛があり、水かきの役割をする』(益軒先生はちゃんと観察している)。『水中では体毛の間に気泡がたまり、この空気の層が光を反射して銀色に光るように見えるため』、『ギンネズミ(銀鼠)と呼ぶこともある』。『種小名をplatycephalaとする文献もあったが、原記載に従い』、『platycephalusとするべきとする説もある』。『山間部にある倒木や岩が多い渓流周辺に生息する』。『捕獲調査から』、『個体ごとに縄張りを形成することが示唆されている』。『周日行性だが』、『夜間の方がより活動するという報告もある』。『岸にある乾燥した石の間や下、地中に枯葉を集めて巣を作る』。『魚類や水生昆虫、ヒル、サワガニ、カワニナなどを食べる』。『2000 - 2002年に本州・九州の86か所で採集された139頭の胃の内容物調査では水生昆虫が98.6 %(カゲロウ類の幼虫84.2 %、カワゲラ類の幼虫37.4 %)・次いで』、『魚類が10.6 %含まれ』、『ミミズ・ヒル・ハリガネムシ(各4例ずつ)、サンショウウオ類(3例)も少数が発見された例もある』。『水生昆虫に比べて魚類の出現頻度は低いものの1回の捕食で得られる量は多いことから』、『重要な食物だと考えられている』。『山梨県の直接観察や糞の内容物調査では、ブユ・ユスリカ類の幼虫からカエル・魚類など様々な大きさの獲物をも食べ、糞には陸生無脊椎動物のクモも平均30 %含まれ』、『冬季で増加傾向があったとする報告例もある』。『主に2 - 6月に1 - 6頭の幼獣を産む』。『10 - 12月に出産することもある』。『3年以上生存した例も確認されている』。『ダム・堤防建設や河川改修、農薬や除草剤などによる水質汚染などにより生息数は減少している』。『生息に適した環境でも確認されないこともあり、そうした場所では周囲で土木工事が行われているか過去に行われた傾向がある』。『そのため』、『土木工事によって生じた濁流により、獲物となる水生昆虫が壊滅したことが原因と推定されている』。『近年行われた調査では、本州は153か所中80か所(約52 %)で生息が確認されたが、九州では24か所中6か所(約25 %)でのみ生息が確認された』。『1950年代には捕獲例のあった英彦山』(ひこさん)『地区では3か所で調査を行ったが』、『生息が確認されなかったなど、分布の分断化・減少傾向がより強いと推定されている』とある。逢ってみたいなあ♡ 因みに、これも見たことがないのだが、北海道に棲息する哺乳綱 Eulipotyphla 目トガリネズミ科トガリネズミ族トガリネズミ属トウキョウトガリネズミ Sorex minutissimus hawkeri てえのもいるんだねぇ! 知らんかった! サイト「Private Zoo Garden」のこちらによれば、『トウキョウトガリネズミは、ロシアの北部タイガ地域やヨーロッパ北部(フィンランド、スウェーデン北部、ノルウェーの一部など)、サハリンや北海道などに分布しているチビトガリネズミ(Sorex minutissimus / Eurasian least shrew)の亜種で、「ネズミ」と付いているが、モグラなどと同じ食虫類に属している』。『また、「トウキョウ」とも名前についているが、東京を含め、本州には生息していない』。『これは、1903年』(明治三十六年)『に新種として発見された時(発見者はR. M. Hawkerとされる)、標本ラベルに Yezo(蝦夷)と書くべきところを Yedo(江戸)と誤記してしまったことに基づくと言われている』(★☜★ガチョーンだね!?!)『トウキョウトガリネズミは世界最小の哺乳類のひとつで、北海道北部の豊富町や幌延町、猿払村、東部の浜中町や標茶町、標津町、釧路町、白糠町、根室町、鹿追町などに分布している』。『体は指先ほどの大きさで、ネズミの中ではもっとも小さいカヤネズミ』(哺乳綱ネズミ目ネズミ科カヤネズミ属カヤネズミ Micromys minutus )『に比べてもかなり小さく、コビトジャコウネズミ(Etruscan Shrew)』(トガリネズミ科ジャコウネズミ属コビトジャコウネズミ Suncus etruscus :南アジア・南ヨーロッパの森林や低木の茂みに棲息し、昆虫を主食とする種)『に次いで体が小さいと言われている』。『体つきはネズミに似ていて、吻は長く突き出ている』。『体毛は、背側が褐色や暗褐色で、腹側は灰色や褐色を帯びた灰色のような色をしているが、尾は細長く、ほとんど裸出している』。『ササや低木がまばらに生えている草原や草地などに生息しているが、自然林や湿原、カラマツの植林地などにも生息している』。『また、主に平野部の草地や低木林で確認されていることから、人里に近いところに多く生息しているのではないかとも考えられている』。『自然下での詳しい生態などは分かっていないが、寒冷地の腐植層などの土壌で生活し、冬の厳寒期でも冬眠しないことが知られている』。『昼夜共に活動し、コオロギなどの昆虫類やクモ類、ミミズなどを食べるが、時々10~50分程度の睡眠をとり、採食と休息を繰り返す生活をしていると考えられている』。『体が小さいため、非常に高い代謝率をもっていて、飼育下ではおよそ30分ごとに採食と休息を繰り返すと言われていて、一日に体重の3~4倍の餌を食べるとも言われている』。『詳しい繁殖の様子や寿命も分かっていないが、自然下での寿命は1年程度、飼育下では2年程度と言われている』。『このほか、トウキョウトガリネズミには、哺乳類や猛禽類、ヘビなどの爬虫類など、多くの外敵が考えられるが、生息数は安定していると言われている』。『しかし、体が小さく、見つけるのが難しいこともあり、詳しい生息数なども分かっていない』。『また、分布域も局所的で、確認例が少ないこともあり、環境省では絶滅危惧種(VU)として指定している』とあった。この子にも逢いたいなあ♡

「うごろもち」モグラ(哺乳綱 Eulipotyphla 目モグラ科 Talpidae)のモグラ類の古称。

「扁(ひら)し」平たい。]

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