大和本草諸品圖上 ナギ (ミズアオイ・コナギ)
ナギ水中ニ生ス
夏開二碧花ヲ一又
有二白花ノ者一
○やぶちゃんの書き下し文
ナギ
水中に生ず。夏、碧花を開く。又、白花の者、有り。
[やぶちゃん注:画像は底本の国立国会図書館デジタルコレクションのここから。他の三種は水族ではないのでこれだけをトリミングした。「菜葱(なぎ)」「菜葱(みずなぎ)」の古い別名を持つ、
単子葉植物綱ツユクサ目ミズアオイ科ミズアオイ属ミズアオイ Monochoria korsakowii
或いは、近縁種でサイズが小さい、
ミズアオイ属コナギ Monochoria vaginalis var. plantaginea
である。「大和本草卷之八 草之四 水草類 浮薔(なぎ) (ミズアオイ)」を見られたいのだが、この添え書きにはちょっと問題があって、上記二種の花は、孰れも、かなりはっきりした青紫色であって、白色は呈さない。この最後の部分は、全く別の種を誤認しているものと私は判断する。]
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