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2021/12/01

萩原朔太郎詩集 遺珠 小學館刊 斷片 (無題)(この景色のよい海岸の別莊はだれの家か)

 

  

 

この景色のよい海岸の別莊はだれの家か

浪の音さやかに垣根をこえ

まがりくねつた松の木の幹はなにの夢を夢みるか

ほのかにひびく琴の音はいかに美しき調べぞ

ああ 明日の空に澄みて 澄みわたりて

靑き木々の葉も砂山の上にしつとりと眠

 

[やぶちゃん注:立ち切れたように終わっているのはママ。筑摩版全集では、「未發表詩篇」に以下のように載る。「桓根」「澄りわたりて」はママ。後の「*」以下は編者注。

   *

 

  ○

 

この景色のよい海岸の別莊はだれの家か、

浪の音さやかに桓根をこえ、

まがりくねつた松の木の幹はなにの夢を夢みるか、

ほのかにひびく琴の音はいかに美しき調べぞ、

ああ 明月の空に澄みて澄りわたりて、

靑き木々の葉も砂山の上にしつとりと眠

 

  * 本稿には以下がない。

 

   *

異同があるが、まず、同一原稿であろう。]

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