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2022/01/30

毛利梅園「梅園介譜」 水蟲類 饅頭蟹(マンヂウガニ) / マメコブシガニ(再出)

 

[やぶちゃん注:底本のここからトリミングした。この丁の図は、皆、小さい。しかも、本種は図を見ても、(底本本丁の右やや下方)に出ている第一個体と同じ種であるとしか思われないが、この図の方が、よく描けている。先のは大きさが小さかったため、本種と同じ種とは梅園は思わなかったようである。

 

Manjyugani

 

「松岡介品」に出づ。

 饅頭蟹(まんぢうがに)[やぶちゃん注:左ルビ。]

 

表甲

 

裏甲

 

此の者、蛤(はまぐり)に交ぢりて、之れ有るを、得(う)。乙未(きのとひつじ)八月六日雨窻(うさう)、眞寫す。

 

[やぶちゃん注:以上の通り、前と同じく、

十脚目エビ亜目短尾(カニ)下目カニコブシガニ科マメコブシガニ属マメコブシガニ Pyrhila pisum

に比定する。「饅頭蟹(まんぢうがに)」という異名は形状から本種で腑に落ちるし、斧足綱異歯亜綱マルスダレガイ科ハマグリ亜科ハマグリ Meretrix lusoria の棲息する砂(泥)地からの採取というのも、本種に相応しい。マメコブシガニの詳細は、前記事の私の注を参照されたい。

「松岡介品」儒学者で本草学者の松岡恕庵(じょあん 寛文八(一六六八)年~延享三(一七四六)年:京生まれ。恕庵は通称で、名は玄達、号は怡顔斎(いがんさい)など。門弟に、かの小野蘭山がいる)が動植物・鉱物を九種の品目(桜品・梅品・蘭品・竹品・菓品・菜品・菌品・介品・石品)に分けて叙述した本草書「怡顔斎何品」の一つ。彼の遺稿を子息と門人が編集したもの。早稲田大学図書館「古典総合データベース」のこちらの原本画像を視認して、起こしておく。読みは多くは推定。

   *

饅頭蟹(まんぢうかに) 〇達(たつ)、按ずるに、此の物、藝州にあり、甲、圓(まど)かにして、硬(かた)く、光り、あり。形(かたち)、饅頭に似たり。味、佳ならず。

   *

う~ん、仮に食っても、旨くはなかろうなぁ。なお、猛毒の毒ガニであるスベスベマンジュウガニ Atergatis floridus (綺麗で可愛いが、ゴニオトキシン・サキシトキシン・ネオサキシトキシン・テトロドトキシンと多種多様の致死的成分を持つ)を含む短尾下目オウギガニ科マンジュウガニ属 Atergatis とは縁もゆかりもないので注意されたい。

「乙未八月六日」天保六年。一八三五年九月二十七日。

「雨窻」この日は雨模様だったようだ。これは、写生日であって、雨の中、この蟹を得たというわけではない。]

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