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2022/02/25

萩原朔太郞「拾遺詩篇」初出形 正規表現版 立秋

 

 立秋

 

洞窟の壁にふんすゐあり、

さかづきをあぐる一聯(れん)のひと、

秋ちかければ玻璃ながれ、

空氣は谷間をくだる。

 

[やぶちゃん注:大正三(一九一四)年九月号『異端』に発表された。なお、前の「若き尼たちの步む路」の私の注を参照のこと。

「ふんすゐ」「噴水」だが、ごく近代まで、「水」は「すゐ」が歴史的仮名遣として正しいとされてきたのだが、中国の中古音韻の研究が進む中で、現在では歴史的仮名遣は「すい」が正しいことが判っている。筑摩版全集校訂本文は「ふんすゐ」のままである。なんで消毒しない? 鼻白むね。]

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