狗張子惣目錄 / 「狗張子」全電子化注~完遂
[やぶちゃん注:底本の昭和二(一九二七)年刊の日本名著全集刊行會編になる同全集の第一期の「江戶文藝之部」の第十巻である「怪談名作集」の「惣目錄」の原本画像を視認した。内篇本文の標題とは大きく異なるものが有意にある。読みは特異なものと、振れると判断したもののみに限った。歴史的仮名遣の誤りはママである。一部で濁点がない平仮名ルビは好意的にとり、濁点を附したり、特に示さなかった読みもある。「付」は「つけたり」と読む。]
狗張子惣目錄
㐧一
序
三保の仙境
由井源藏、足柄山に入る事
鳥𦊆(とりをか)彌二郞冨士垢離付常陸坊海尊(ひたちばうかいぞん)が事
守江の海中の亡魂
島村蟹の事
北條甚五郞出家付冥途物語の事
㐧二
交野(かたの)忠次郞、妻を疎(うとみ)て發心する事
死して二人となる事
武庫山(むこやま)の女仙(によせん)付浦嶋が箱の事
原隼人佐(はやとのすけ)謫仙の事
形見の山吹
㐧三
伊原新三郞蛇酒を飮む事
猪熊神子(いのくまのみこ)罪業を恐るゝ事付朝日寺(あさひてら)觀音の奇瑞
諸國修行の僧甲府の妖物(ばけもの)を薙倒(なぎたを)す事
隅田宮内鄕(すだくないきやう)の家(いゑ)怪異(けい)の事
大内義隆の歌(うた)人違(ひとたがい)の事
深川左近が亡㚑(ばうれい)來世(らいせ)物語の事
蜷川親當(にながはちかまさ)鳥部野妖物(ばけもの)に逢(あふ)事
㐧四
味方原軍(みたかがはらいくさ)付犀(さい)ががけ幽㚑の事
田上(たかみ)の雪地藏付明阿僧都冥途に趣(おもむ)く事
柿崎和泉守名馬を賣る事
死骸(しかばね)音樂を聞(きひ)て舞躍(まいおどる)事
関久兵衞非道に人を殺し家門滅却の事
筒𦊆(つゝをか)權七塚中(ちよちう)の契りの事
霞谷(かすみだに)妖物(ばけもの)の事
小嶋加伯(こじまかはく)慳貪(けんどん)の報(むくひ)付安養寺地獄(じごくの)變相の事
不孝の子(こ)狗(いぬ)となる事
雷公(かみなり)惡人を擊(うつ)事
㐧五
今川氏眞(いまかはうぢさね)沒落付三浦右衞門最後の事
常田合戰(ときだかつせん)甲州軍兵(ぐんびやう)幽靈の事
男郞花(なんらうくわ)
掃部(はつとり)新五郞遁世捨身(しやしん)の事
宥快法師(ゆうかいほつし)柳𦊆(やなぎをか)孫四郞に愛着(あいぢやく)し蝟(けむし)となる事
杉谷(すぎや)源次付男色の辨
㐧六
塩田(しほた)平九郞怪異を見る事
藤の杜彥八が子天狗道物語の事
板垣信形(いたがきのぶかた)討死付天狗奇特を現(あらは)す事
松𦊆(まつをか)四郞左衞門が亡魂八幡に鎭祭(しづめまつ)る事
杉田彥左衞門天狗に殺さるゝ事
㐧七
今川(いまかは)駿河守が細工人(さいくにん)、新(あらた)に唐船を造る事
蜘蛛塚(くもづか)の事
飯盛兵助(いゐもりひやうすけ)陰德の報付土井が妻邪見の事
五條の天神付入江壽玄齋疫病を癒す事
鼠の妖怪付物その天を畏るゝ事
死後の貞烈
狗張子惣目錄終

