譚海 卷之四 大坂城銅の御殿張付畫の事
○大坂城中銅の御殿といふは大奧の間也。其書院の繪に鳴き鶯といふ有、籠に入(いれ)て飼(かひ)たる所を繪がきたるが、さながら聲を發してさへづる如く、精神言語同斷也。むかしは聲をたてて鳴(なき)たりといひ傳ふ。又御黑書院には臺德院殿の御筆の鷄をゑがゝせ給ふあり、すべてふすまの張付の金箔、今時の金とは雲泥の光なりと云り。
[やぶちゃん注:「鳴き鶯」この絵は現存しないようである。]
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○大坂城中銅の御殿といふは大奧の間也。其書院の繪に鳴き鶯といふ有、籠に入(いれ)て飼(かひ)たる所を繪がきたるが、さながら聲を發してさへづる如く、精神言語同斷也。むかしは聲をたてて鳴(なき)たりといひ傳ふ。又御黑書院には臺德院殿の御筆の鷄をゑがゝせ給ふあり、すべてふすまの張付の金箔、今時の金とは雲泥の光なりと云り。
[やぶちゃん注:「鳴き鶯」この絵は現存しないようである。]