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2022/05/09

毛利梅園「梅園介譜」 蛤蚌類 鐙貝(アブミガイ) / ソデガイの一種か

 

[やぶちゃん注:底本の国立国会図書館デジタルコレクションのここからトリミングした。なお、この見開きの丁もまた、右下に、梅園の親しい町医師のコレクションからで、『此』(この)『數品』(すひん)『和田氏藏』、『同九月廿二日、眞写』す、という記載がある(前二丁と同日である)。従ってこれは天保五年のその日で、グレゴリオ暦一八三四年五月十二日となる。]

 

Abumigai

 

鐙貝(あぶみがい)

 

[やぶちゃん注:「鐙貝」の異名は残っていない(いい和名だと思うのだが)が、形状からは、もう少し一方の貝端(ここでは下方)が伸びていないとという不審あるが、

斧足綱原鰓亜綱クルミガイ目シワロウバイ超科シワロウバイ(ロウバイガイ)科Yoldia 属のソデガイ類の一種

であろうと思う。或いはこれ、貝表面の様態が梅園の絵心をそそらなかったため、貝殻の内側を描いたものかも知れない。種は、例えば、「鳥羽水族館」公式サイト内の「ギャラリー」の「キヌタレガイ、クルミガイの仲間」を見られたい。下方に写真附きで同属六種が載る。]

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