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2022/05/08

譚海 卷之五 同國猿の事

 

○四國の猿は、飼(かひ)なして舞踏ををしふるに、よく曲節(きよくふし)にあたりて、觀物(みせもの)に供するに足る。他邦の猿はかく在(ある)事なし。四國にてもかしこき猿ならでは、敎(をしへ)を立(た)つる事成難(なりがた)し。山中の民此猿を生(いけ)どるには、戶棚を拵(こしら)へ、戶の内にくろゝを仕付(しつけ)、戶をたつれば内にてくろゝ下(さが)るやうにせしを山中へ持行(もちゆき)、戶棚の内に食物(くひもの)を置(おき)て、猿のあつまり來たるとき、先(まづ)その人戶棚の内へ入(いり)て戶をさしあけて出で、又入て戶をさし、此體(このてい)をあまたたび猿に見せ置(おき)て、其後かくれて伺ひをれば、猿ども此食物をくらはんとして、戶棚に入て生(いけ)どらるゝ也。但(ただし)愚(おろか)なる猿は、戶棚の内に入て物くふばかりにて、やがてにげ行(ゆく)ゆゑ生どらるゝ事なし。かしこき猿は戶棚に入て、跡より友猿(ともざる)の來らん事をはかりて、戶をたてて物くふ故、くろゝ下りて出る事あたはず、生どりにせらるゝと云。

[やぶちゃん注:「同國」前話を受ける。

「くろゝ」「くるる」の音変化であるが、「国文学研究資料館」の「オープンデータセット」の写本の当該部(左丁六行目)を見たところ、はっきりと「くるゝ」(「類」の草書体「る」)となっていることが確認出来た。「枢」で、戸締まりのために戸の桟から敷居に差し込む止め木及びその仕掛けを指す。]

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