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2022/11/05

曲亭馬琴「兎園小説拾遺」 第一 「天保二年辛卯春正月三子出生の事」

 

[やぶちゃん注:「兎園小説余禄」は曲亭馬琴編の「兎園小説」・「兎園小説外集」・「兎園小説別集」に続き、「兎園会」が断絶した後、馬琴が一人で編集し、主に馬琴の旧稿を含めた論考を収めた「兎園小説」的な考証随筆である。昨年二〇二一年八月六日に「兎園小説」の電子化注を始めたが、遂にその最後の一冊に突入した。私としては、今年中にこの「兎園小説」電子化注プロジェクトを終らせたいと考えている。

 底本は、国立国会図書館デジタルコレクションの大正二(一九一三)年国書刊行会編刊の「新燕石十種 第四」のこちら(左ページ上段七行目から)から載る正字正仮名版を用いる。

 本文は吉川弘文館日本随筆大成第二期第四巻に所収する同書のものをOCRで読み取り、加工データとして使用させて戴く(結果して校合することとなる。異同があるが、必要と考えたもの以外は注さない)。

 馬琴の語る本文部分の句読点は自由に変更・追加し、記号も挿入し、一部に《 》で推定で歴史的仮名遣の読みを附した。]

 

   ○天保二年辛卯春正月三子出生の事

火消役近藤彥九郞組同心、時谷般五郞【卯三十六歲。】、同人妻まし【卯三十四歲。】、右、出生男子、鎭之助・鋒之助・鎔之助、三子一產也。男子の三生、天下の吉事也。しかれども成長すべくや否《いなや》、難ㇾ計《はかりがたき》よしにて、頭《かしら》おさへて、未ㇾ及御屆間、般五郞、貧にて、殆《ほとんど》、難儀といふ。そののちのことを不ㇾ聞。近藤氏、御役屋敷は、飯田町《いひだまち》上《うへ》の火消やしきなり。

[やぶちゃん注:「天保二年辛卯」一八三一年。

「御役屋敷」「飯田町上の火消やしき」「江戸マップβ版」の「江戸切絵図」の「飯田町 駿河臺 小川町絵圖」の右上中央附近にあるのがそれか。]

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