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2022/12/19

大和怪異記 卷之七 第十七 にはとりのたまごくらふむくゐ事

 

[やぶちゃん注:底本は「国文学研究資料館」の「新日本古典籍総合データベース」の「お茶の水女子大学図書館」蔵の宝永六年版「出所付 大和怪異記」(絵入版本。「出所付」とは各篇の末尾に原拠を附記していることを示す意であろう)を視認して使用する。今回の本文部分はここ。但し、加工データとして、所持する二〇〇三年国書刊行会刊の『江戸怪異綺想文芸大系』第五の「近世民間異聞怪談集成」の土屋順子氏の校訂になる同書(そちらの底本は国立国会図書館本。ネットでは現認出来ない)をOCRで読み取ったものを使用する。

 正字か異体字か迷ったものは、正字とした。読みは、かなり多く振られているが、難読或いは読みが振れると判断したものに限った。それらは( )で示した。逆に、読みがないが、読みが振れると感じた部分は私が推定で《 》を用いて歴史的仮名遣の読みを添えた。また、本文は完全なベタであるが、読み易さを考慮し、「近世民間異聞怪談集成」を参考にして段落を成形し、句読点・記号を打ち、直接話法及びそれに準ずるものは改行して示した。注は基本は最後に附すこととする。踊り字「く」「〲」は正字化した。なお、底本のルビは歴史的仮名遣の誤りが激しく、ママ注記を入れると、連続してワサワサになるため、歴史的仮名遣を誤ったものの一部では、( )で入れずに、私が正しい歴史的仮名遣で《 》で入れた部分も含まれてくることをお断りしておく。

 標題「むくゐ」はママ。]

 

 第十七 にはとりのたまごくらふむくゐ事

 みのゝ國御嶽村《おんたけむら》のもの、ひごろ、にはとりのたまごを、くらひけるが、かしら、ことごとく、はげて、のち、にはとりのうぶけ、かしらに、

「ひし」

と、をひたり。

 寬文年中の事なり。

[やぶちゃん注:原拠「犬著聞集」であるが、「新著聞集」に所収されていた。「第十四 殃禍篇」(「あうか」(現代仮名遣「おうか」:「アウ(オウ)」は呉音)「殃」も「わざわい」の意)にある「鷄(にはとり)の毛(け)頭(かしら)に生(せふ)ず」(歴史的仮名遣の誤りはママ)である。早稲田大学図書館「古典総合データベース」の寛延二(一七四九)年刊の後刷版をリンクさせておく。同合巻「五」PDF)の60コマ目から。そちらでは、人物の姓名が『土屋善右衞門』と明記する。

「寬文年中」一六六一年から一六七三年まで。

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