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[やぶちゃん注:書誌・底本・凡例等は初回を見られたい。本篇はここ。]
池のほとりなる竹
此 君 臨 此 池
枝 低 水 相 近
碧 色 綠 波 中
日 日 流 不 盡
張 文 姬
池にのぞめるくれ竹や
枝は水の面にしだれつつ
みどりは日日に池水の
波にそそぎてつきもせず
[やぶちゃん注:作者張文姬は前回分を参照されたい。標題は中文サイトを調べたところ、「池上竹」であることが判った。以下、推定訓読を示す。
*
池の上(ほとり)の竹
此の君 此の池に臨める
枝(えだ) 低くして 水 相ひ近し
碧(みどり)の色 綠波の中(うち)
日日(ひび)流れて 盡きず
*]