佐藤春夫譯「支那厯朝名媛詩鈔 車塵集」正規表現版 「ともし灯の敎ヘ」李筠
[やぶちゃん注:書誌・底本・凡例等は初回を見られたい。本篇はここ。]
ともし灯の敎ヘ
夜 半 燈 花 落
液 淚 滿 銅 荷
乃 知 消 息 理
榮 華 憂 患 多
李 筠
ながき夜の灯に結ぶ丁字の
燭淚となりたまるを見れば
今はた知りぬ世のことはりを
時めける人うれひしげしと
※
李 筠 明朝の妓女。 未詳。
※
[やぶちゃん注:作者名は「りいん」と読んでおく。この作者、ネットで名前や詩句を幾つか変えて行ったフレーズ検索をかけても、いっかな、出てこない。従って、標題も判らない。推定訓読のみを以下に示す。
*
夜半 燈花(たうくわ) 落つ
液淚(えきるい) 銅(あかがね)の荷(うてな)に滿てり
乃(すなは)ち知んぬ 消息(せうそく)の理(ことわり)を
榮華 憂患(いうくわん)多しと
*]

