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2023/07/26

佐々木喜善「聽耳草紙」 一七三番 馬鹿嫁噺(二話)

[やぶちゃん注:底本・凡例その他は初回を参照されたい。今回は底本では、ここから。]

 

   一七三番 馬鹿嫁噺

 

     オつけ言葉(其の一)

 馬鹿嫁樣が他(ヨソ)に行つたら、「オ」をつけてしやべるものだと母親から敎はつた。或日他所《よそ》へ招ばれて行くと、其家では甘《うま》い大根汁を出して御馳走した。そこで早速斯《か》う言つて見た。オ家の、オ大根はオでんち、オがらか、オあんじは、オよくて、オござんす、オこと…(即ちお宅の大根は田地柄か味がよく御座んすことと謂ふのである。)

 

     鶯言葉(其の二)

 これも馬鹿嫁噺である。嫁子に行つたら、鶯言葉《うぐひすことば》を使ふもんだと云はれた嫁子《あねこ》が、婚禮の時に、仲人(ナカド)嬶樣(ガガサマ)し、セウウペン、セウペン、セウペン、チコチコツと言つて便所ヘ行つた。鶯言葉とは上品な言葉と云ふ意味ださうである。

(馬鹿嫁噺として、まだまだ記錄して置きたいものや貴重だと思へる資料がかなり多くある。卽ち「上口下口」「饅頭」「おこわ飯」「いゝこと知らず」「傘」「傷嫁子《きずあねこ》」「有合せ物」等其他であつた。然しこれらは其内容が笑話となつて居るので、此集などからは別に分離して置くべき物だと謂ふ見解から、私は此所には發表しなかつた。其の一例として比較的 Simple な物を擧げて見ると、その「有合せ物」と謂ふ話などは薄足らない嫁子に姑が、私はお晝飯頃には歸らぬかも知れぬから、有合せの物を出して食事をして居ろと言い置いて外出した。そこで嫁子は後で衣物《きもの》の裾を卷《まく》り上げて有合せの物を出しつゝ食事をしたと謂ふやうな話である。)

[やぶちゃん注:附記はやや長いので、本文と同ポイントで引き上げて示した。ここで佐々木が挙げている他の「馬鹿嫁噺」は残念ながら、国立国会図書館デジタルコレクションやネットの検索をかけても、他の佐々木の書籍や他者の民譚集でも見当たらない。遺憾ながら、既に失われてしまった可能性が大のような気がする。]

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