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2023/07/22

佐藤春夫譯「支那厯朝名媛詩鈔 車塵集」正規表現版 「月をうかべたる波を見て」王微

[やぶちゃん注:書誌・底本・凡例等は初回を見られたい。本篇はここ。]

 

  月をうかべたる波を見て

             寒湖浮夜月

             淸淺幾廻波

             莫道無情水

             情人當奈何

                王 微

 

冬の湖(うみ)月をうかべて

さざらなり寄せてよる波

心なの水とは言はじ

人戀ふるこころさながら

 

   ※

王  微  十六世紀(?)。 明朝。 字は修微、揚州の妓女である。 二度も士人の妻となつたが何れも完(まつた)うしなかった。 禪に歸依して草衣道人と號した。 集があって期山草樾舘詩集(きざんさうえつくわんししふ)といふ。

   ※

[やぶちゃん注:作者王微については、中文サイト「中國古典戲極資料庫」の「靜志居詩話」の「卷二十三」「教坊」「王微」で、佐藤が解説した内容が確認出来る。

・「さざら」「ささら」とも言う。語素で「細かい・小さい・わずかな」などの意を表わす。が、ここでは私は「さらさらと」止めどなく岸に寄せる波音を言い、オノマトペイアと採る。

 本篇の標題は調べたところ、「夜月」であった。以下、推定訓読を示す。

   *

 夜(よる)の月

寒(さむざ)むとした湖(うみ) 夜の月を浮かべ

淸(きよ)き淺(あさききし) 幾廻(いくたび)か波だつ

道(い)ふ莫(な)かれ 無情(むじやう)の水(みづ)と

情人(じやうにん) 當(まさ)に奈何(いかん)せん

   *]

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