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2023/10/20

甲子夜話卷之七 18 安藤家門松の事

7-18

 前に、安藤候の門松は、故事あつて、官より、立(たて)らるゝことを云へり。

 後、此ことを聞くに、或年の除夕(ぢよせき)[やぶちゃん注:大晦日。]に、神君、安藤の先某(さきのなにがし)と棊(ご)を對し、屢々(しばしば)、負(まけ)たまひ、又、一局を命ぜらる。

 某、曰(いはく)、

「今宵は歲盡(さいじん)なり。小臣、明旦(みやうたん)の門松を設(まう)けんとす。冀(こひねがは)くは、暇(いとま)を給はらん。」

と。

 神君、曰(のたまはく)、

「門松は、吏(り)を遣(やり)て立(たつ)べし。掛念(けねん)すること、勿れ。」

 因て、又、一局を對せられて、神君、遂に、勝を得玉し、と。

 自ㇾ是(これより)して依ㇾ例(れいにより)、官吏、來(きたり)て門松を立つ、となり。

 又、

「今、安藤候の門松を立るとき、御徒士目附(おかいめつけ)其餘(そのよ)の小吏(しやうり)、來(きた)るに、其勞を謝するに、古例のまゝなり。」

とて、銅の間鍋(かんなべ)にて酒を出し、肴は燒味噌、一種なり。これ、當年、質素の風、想ひ料(はか)るべし。

■やぶちゃんの呟き

「前に、安藤候の門松は、故事あつて、官より、立(たて)らるゝことを云へり」「甲子夜話卷之四 31 正月の門松、所々殊る事」を指す。

「間鍋」燗鍋。酒の燗をするための鍋。多くは銅製で、「つる」と、注ぎ口があるもの。

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