甲子夜話卷之七 23 南部、津輕の正邪の事
7――23
南部、津輕の兩氏は、年久しき義絕の家なり。頃(このごろ)聞く、
「兩家の吉凶に當(あたり)ては、津輕氏よりは、必ず、告(つげ)、必ず、賀す。然(しかる)に、南部に於ては、拒(こばみ)て、受けず。使者、有れば、言(げん)を納(をさめ)ずして、返すと云(いふ)。實(じつ)なりや否(いなや)。もし、實ならば、津輕氏の所爲は有ㇾ佞(ねいある)歟(か)。
■やぶちゃんの呟き
「佞」邪(よこし)まな心。
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7――23
南部、津輕の兩氏は、年久しき義絕の家なり。頃(このごろ)聞く、
「兩家の吉凶に當(あたり)ては、津輕氏よりは、必ず、告(つげ)、必ず、賀す。然(しかる)に、南部に於ては、拒(こばみ)て、受けず。使者、有れば、言(げん)を納(をさめ)ずして、返すと云(いふ)。實(じつ)なりや否(いなや)。もし、實ならば、津輕氏の所爲は有ㇾ佞(ねいある)歟(か)。
■やぶちゃんの呟き
「佞」邪(よこし)まな心。