明恵上人夢記 104
104
一、又、好相(がうさう)に晴天の星を見ると云々。
[やぶちゃん注:これは夢の記載が順列ととるなら、これは夢の記載が順列ととるなら、次の「105」から、承久二(一二二〇)年八月四日以降、八月七日の前が時制となる。
「好相」「相好(さうがう(そうごう))」に同じ。仏の身体に備わっている三十二の相と八十種の特徴の総称。ここでは、「晴天の星を見る」という観想が、即、真(まこと)の仏の相好とイコールになったのである。]
□やぶちゃん現代語訳
また、こんな夢を見た――
相好を見ている。それは、即ち、「晴天の星を見る」ことであったのである、と……