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2023/11/29

譚海 卷之五 尾州家士蝦蟇の怪を見る事

[やぶちゃん注:句読点・記号・読みを変更・追加した。]

 

○尾州の家士何某、在所にありし時、來客のもてなしに、高つきに干菓子(ひがし)をもりて出(いだ)しける。客、歸りて後、亭主、睡(ねふり)を生じて、壁により、ねむりつゝ、しばし有(あり)て、ふと、目を開きたれば、高つきに有(ある)「こりん」と云(いふ)菓子、「ひらひら」と、おどりあがりて、明り障子の紙に穴あるより、飛出(とびいづ)る事、あまたなり。猶、つゞきて、いくらとなく、飛出ければ、『怪(あやし)。』と思ひ、心を留(とめ)て見れば、障子の穴より、高つきの上へ、白き絲の樣(やう)なる物、一筋、引(ひき)て、あり。「こりん」は、此白き絲の樣成(やうなる)物にひかれて、をどり出(いづ)る也。『いか成(なる)事にや。』と、ひそかに障子の破れよりみれば、年經(へ)たる大成(おほきなる)蟇がへる、庭の面(おもて)にうづくまりて有(あり)。夫(それ)が口より、此白き絲のやうなるを吐(はき)て、障子をうがちて高つきにいたり、ひきがへる、口を開けば、夫に吸(すは)れて、「こりん」、をどり出て、蟇の口に入(いる)なり。かやうの物も、年經たるは、あやしき事を、なす物と、いへり。

[やぶちゃん注:この手の蝦蟇(がま)の怪は、私の怪奇談集では枚挙に遑がない、というより、リンクを張り切れないほど、さわにある。

「こりん」「壱岐市」公式サイト内の「いきしまぐらし」のこちらに、画像入りで以下の説明がある。『ひなあられと同じような大きさですが』、『色はついていません。見た目はちょっと地味ですが、食べると』、『どこか懐かしい味がします。のし餅をサイコロ状に切って、寒の時期に』、『しっかりと干して』作るも『ので、保存食としても使えます』とあった。]

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