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2023/11/24

フライング単発 甲子夜話卷五十四「駿州雜記」上の中の一条

[やぶちゃん注:現在、作業中である柴田宵曲「随筆辞典 奇談異聞篇」のために必要となったので、フライングして電子化する。同五十四巻は全体が、松浦静山の親しい同姓の人物が、文政六(一八二三)年に駿府城の加番を命ぜられて参ることとなった折り、その人物に、静山が、神君家康公の駿府ならではの『古今の異聞』があるであろうから、それを見聞して書信で送るように頼んだものを纏めた「駿州雜記」の上である。相当する一条のみを以下に示す。則ち、ここは、原話は静山の筆になるものではなく、書信で書かれたものを、静山が整理したものであるからして、句読点の変更・追加と一部の記号、及び、読みのみを加えたベタとした。

 

●阿部川[やぶちゃん注:ママ。安倍川。]の下(しも)前濱(まへはま)邊(へん)に「萩原」と云(いふ)處あり。こゝに古百姓あり。其先祖に大力(だいりき)ありて、神君御在城のとき、御成(おなり)の途中にて荷附け牛を、兩手にて抱(だきかか)へ、道脇に除(の)き居(をり)し故に、上意に、「何者か、尋ね見よ。」とあるに付(つき)、「何村の某(なにがし)。」と申上候得(さふらえ)ば、「珍しき力なり。何ぞ、望みあらば、取らすべし。」となり。其頃は、家、冨み居(をり)しゆゑ、「望(のぞみ)とては、なし。何卒(なにとぞ)、四つ柱の門を建度(たてた)く。」と願ひ候へば、蒙御免(ごめんをかうむる)[やぶちゃん注:許諾を与えた。]。又、「其餘に、望は。」と上意あるに、「苗字を稱し、家紋に『日丸(ひのまる)』をつけ度(たく)。」と申上候得ば、夫(それ)も御免にて、今に、四足門(よつあしもん)を建て居(を)るとぞ。倂(しか)し、昔より、門、明放(あけはなし)にて、戶は無きよし。當時は、この家、貧窮せし、となり。又、昔、其所(そこ)に土手を築(きづき)たり。夫を、今は、「萩原土手」と稱し、其家も「萩原」と呼ぶ由。(菊庵、所聞(きくところ)。)

■やぶちゃんの呟き

「阿部川の下前濱邊に萩原と云處あり」「萩原」の地名は現認出来ないが、「ひなたGPS」の戦前の地図で、安倍川河口の左岸の海岸に『濱村』という村名を見出せるので、ここを有力候補としておく。

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