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2023/12/26

フライング単発 甲子夜話卷十一 12 馬角の圖

[やぶちゃん注:現在、作業中である柴田宵曲「随筆辞典 奇談異聞篇」のために必要となったので、フライングして電子化する。句読点の変更・追加と、読み・記号・改行・段落を加えた。カタカナの読みは静山自身が附したもので、珍しく多く振っている。図は底本の『東洋文庫』版の図をトリミング補正して用いた。]

 

11―12 馬角(ばかく)の圖

 馬角のこと、典故には聞けども、實(まこと)に見たると云ふを、聞(きか)ず。

 近頃、

「弘前侯の領内、角(つの)ある馬を、產す。」

と聞く。其圖、幷、(ならびに)、記事、如ㇾ左。

 

Bakaku

 

柏木組(かしはぎぐみ)夕貌關村(ゆふがほせきむら)百姓、長四郞、立駒(たちごま)、當三歲、鹿毛(かげ)。

左の耳に、長さ一寸、丸(まるさ)九分位(ぐらゐ)の角、生じ、圖の如く曲り、色黑く、かたし。但(ただし)、本(もと)の方は和(やはら)くして、又、右の方(かた)にも生立(おいだ)ちし角(つの)、見え申候。

■やぶちゃんの呟き

「馬角」「堀内元鎧 信濃奇談 卷の上 馬角」に図入りで出る。馬の頭部に生えた角状の角質の腫瘍(概ね良性のものが多いようである)。ヒトにも稀れに見られる。

「弘前侯」「兎園小説」でよく知っているが、弘前氏は、代々、大の馬好きである。

「柏木組夕貌關村」現在の青森県北津軽郡板柳町(いたやなぎまち)夕顔関(ゆうがおせき:グーグル・マップ・データ)。「柏木組」同村は西に牡丹森村を挟んで柏木村があったから、これは複数の村を合わせた上位の村落集団を言ったものである。

「立駒」よく判らないが、現行では一般的に、馬は四歳までを未成熟とし、五歳を成人として、それ以降は毎年二・五歳をとるものとしている。それに当て嵌めるならば、当時は数えであるから、立って普通にふらつかずに歩けるようになった個体を指していると読んでおく。

「鹿毛」は、狭義には、体は鹿に似た褐色で、鬣・尾・足の下部などが黒いものを指すが、普通、我々が「馬」と言われて想起する色、則ち、一般的に見られる茶褐色の馬のことを指すと言ってもよい。

「丸」角状の根もとの円周を言うか。

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